子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★☆☆ 設備は女湯を見ていないので判断できない
子連れ家族のための温泉ポイント
「○○温泉」と温泉地名が付いているのは宿泊を伴う施設があるところだけ(日帰り温泉しかないところは温泉地名無し)というが、ここは熱海温泉の一部というくくりでいいのか?それとも熱海来宮の湯温泉なのか?…まあ熱海温泉かな。
ちなみに源泉名は「来の宮湯」で、こちらは来宮の来と宮の間に「の」が入る(通常は来宮だけで「きのみや」)。来宮神社の東で湧く熱海143号源泉をメインで引いて、タンクに貯めて使っていると思われる。
ともあれここは温泉旅館で、場所は熱海駅から一駅の来宮駅から徒歩5分ほど。一人泊可能で駅から近かったので選んだ。朝食も無料サービスで付いてきた。
ちゃんとした旅館のようにも見えるが、外国人をターゲットにしたゲストハウスのようにも見える。
受付時にお風呂はここですよと教えられたところに行ってみると「男湯」だった。それで「女湯」はどこかと探してうろうろしていたら、スタッフに「今日は男性は泊まっていないから男湯を女湯として使って」と言われた。
浴槽の縁が石で中がポリバスながら、4~5人ぐらい入れそうな大きさ。浴室は柱や窓の形が凝っている。綺麗な浴室だが部分的に洋風で、ちぐはぐ感もある。
源泉は熱いので注意、加水していると表示があったが、浴槽内のお湯の温度は40度前後のぬるさ。2月だったのでこれでは寒い。ちなみに「源泉」と書かれた蛇口は閉めてあった。
そこでさすがに熱いお湯を足しても良かろうと温泉蛇口を少しひねってみたが、水みたいな冷たい液体が出るだけ。このままじゃ風邪を引くと思い悩んで、えいやっと温泉蛇口をいっぱいまでひねってみた。これで大量の水が出たら冷え切って死ぬ。
一気に大量の源泉を出させたら、熱いお湯が出てきてホッとした。出てきたお湯の温度は50度ほどだ。最初からこうすれば良かった。
源泉の味は薄塩味で、少し甘みと渋みもあるが苦さは弱い。においは淡いが海というか、海藻っぽい。少しキシつきがあり、湯上りは指がつるつるに。
ようやく浴槽内が温まってきた。生き返った。思い切って蛇口をひねってみて本当に良かった。ちなみに朝風呂で入った時は、浴槽の底にそばかすみたいに茶色の粒状湯の花が少し散らばっていた。
後から聞いたが、実は女湯の方が広い岩風呂だったのだそう。そこは温度調節不可の源泉掛け流しで、湯量を絞って温度を下げているそう。ただ約1年遅れでこのレポートを書いている2023年1月現在の公式サイトで女湯として紹介されている浴室は岩風呂ではない。この時聞いた岩風呂はもう使われていないのかもしれない。
立地もコスパもとても良い宿だったが、夜はけっこう冷えた。聞くとこんなに冷える日は熱海では珍しいのだそうだ。確かに熱海といえば温暖というイメージだからな。そして男湯に案内された時に今日は男性は泊まっていないと聞いたけど、実態は私一人しか泊まっていなかったっぽいぞ。