子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 泉質に問題なし、塩泉なので長湯に注意
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ いろいろ狭いので
子連れ家族のための温泉ポイント
なにげに熱海で初めて入った温泉だったんだが、入って3ヵ月ほとで廃業となってしまった。誠に残念だ。熱海・伊東あたりは地元で使われてきた共同浴場がどんどん減っていると聞いていたが、実際そうなんだろうね。
この時の熱海は伊豆北川の帰りに長女と寄った。2018年頃から一度は熱海に行かないととずーっと思っていたのだが、なかなか叶わなかった。家族旅行との兼ね合いで、そうそう自由に私が独断で行先を決められるわけではないのだ。
で、娘と熱海遊覧船サンレモに楽しく乗ってカモメと戯れた後に、サンレモ発着所から歩いて行かれそうな共同浴場ってことで清水町を選んだわけ。
熱海駅前の観光案内所でもらった観光マップに一般人が入れる共同浴場が全部載っていたのは驚き。そのマップに従って歩いたけどこれがわかりにくい。結局最後はgoogleマップ様のお世話になった。まあいつものこと。
清水町共同浴場は清水町防災倉庫の隣だった。隣というか、同じ建物に同居している。施設は無人で金属のポストみたいな料金箱に500円を入れて入浴する。その時に一緒にご利用カードに名前と連絡先を書いて入れなくてはならないが、ご利用カードを折りたたんで投入するところはなんだか選挙の投票箱みたい。
脱衣所も狭いが、浴室も狭い。特に脱衣所は2人入ればいっぱいどころか、2人で隙間がないほど狭い。浴槽は浴室にすっぽりとはまっていて両サイドに空きはない。シャワーは2つある。
お湯はぬるくどこから入っているのかわからない。もしかして溜め湯なのか?
浴槽には蛇口が2つ付いていて、1つはホースのような筒がはめ込まれているのでそこから出た液体は浴槽の底近くから出てくることになる。その蛇口をひねってみると、泡と一緒に温かいお湯が出てきた。無色透明の温泉で、少しキシつく肌触りをしている。
蛇口をひねってしばらく経って、ようやくお風呂全体が温まったが、なんともしっとりしんみりとするお湯だ。佇まいのせいでそう感じる部分があるんだろうけど。
脱衣所などにいくつも「無銭入浴お断り」といった張り紙があり、赤字が続いていたものと思われる。入口にあった看板に書かれた「どなたでもご入浴できます」の文字がその時とても嬉しく思い、そして廃業になった後には悲しく思われるのだ。