子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆ 塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ ベビーベッド無し、ソファーあり
子連れ家族のための温泉ポイント
熱海駅に夜中に女一人で到着して、翌朝も早々にチェックアウトする、でも泊まるなら温泉がいい。そんな条件をクリアしたのが「伊東園ホテル 熱海館」。この際だから贅沢はいわない。
特に重視したのが駅からのアクセス。「伊東園ホテル 熱海館」なら、何度も前を通ったことがあるからわかる。熱海駅前の商店街に入って、商店街の終わりぐらいにある。道も間違えようがないし、駅前商店街なら午前0時近くてもまだ明るいだろう。
その目論見は当たって、夜中だというのに明るい所だけまっすぐ歩いてホテルの前にやってきた。ホッとため息が出る。
さて、夜中着、朝早く出発なんだから当然素泊まり。食事は熱海駅前のコンビニで調達したし、あとは部屋に荷物を置いて、お風呂に入って寝るだけ。
でもこの部屋、なんかおかしい。老朽化しているのはしょうがないとして、一人泊で予約したのにベッドが3つあって、そのベッドが3つとも大きさもデザインも違って笑う。王様のベッドとお妃さまのベッドと小姓のベッドかい。
ベッドや家具でひとしきり笑った後、急いでお風呂に行く。伊藤園ホテル 熱海館の大浴場は本館と別館の2ヶ所。これは朝と夜とそれぞれ入らないとクリアできない。
なお、チェックイン時に貰った館内案内には紛らわしいことが書いてあるが、本館も別館も天然温泉で、源泉も同一(自家源泉)。ただし別館は温泉のみなのに対し、本館のお風呂は温泉にさらに北投石を使用している。
使用しているってどういう意味?窓枠に置いてある石がそうなのかと思ったら、受付が言うには砕いた北投石を溶け込ませているとか。マジか?いやいやそれはいくらなんでもありえないだろう。北投石は貴重だよ。たぶん砕いた北投石を使ったろ過装置に温泉を通していますって意味かな?
夜に入りに行ったのは別館の方。お風呂は本館より別館の方が大きいが、飾り気はない。
温泉の浴槽、洗い場、サウナ、水風呂があったが、サウナは入っていない。休止していたのかどうかも覚えていない。なんせ早く寝たかった。
お湯はとにかく塩素消毒臭い。でも湯口近くは白い析出物のこびりつきが多い。無色透明で、肌触りはさすがに温泉らしく、水道水のお風呂とは違って表面が少しすべすべし、油断するとギュッと滑りが止まる。味はほとんどせず、湯上りはツルツルする。
翌朝は本館のお風呂に入った。こちらは浴室の壁紙がチープなプリントされた竹林。プリントされた壁紙の前に竹垣を置いている風なデザインになっていて、立体感はないがぱっと見、竹林で入浴している風(ふう)を狙っている(あくまでも「風」)。
こちららはにおいは塩素臭もとくにせず、土のにおいに少しモールか臭素のようなにおいがする。肌触りなどの印象は別館と同じ。湯口は無くて、全て浴槽内から注入していた。
本館の浴室のサウナはのぞくだけのぞいてみた。ホテルのサウナにしては大き目。
結論から言うと、立地はとても助かったけど、安くてもあまり満足感は高くないなという感じ。でも部屋のベッドや館内の歯科や美容クリニックには笑わせてもらった。面白い。