峰温泉 花舞竹の庄

元遊郭の建物を移築した伊豆の木造旅館、素泊まり・日帰り入浴可

  • 所在地 静岡県伊東市東松原町12-10 TEL 0557-36-2004
  • 泉質 ナトリウム―塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉) 源泉名:峰温泉第2号(峰2号)
  • 入浴料 1人1,000円(グループで貸切)
  • 設備等 1階に露天風呂付き浴室、2階に内湯浴室など
  • 公式サイトURL https://www.takenosho.com/
[2023年4月のデータ ただし営業時間、定休日等は2024年8月のデータ]

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  • 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆ 温度は熱いことも 
  • 設備★★★★★ 雰囲気★★★★★ お風呂は貸切利用可

峰温泉 花舞竹の庄 体験レポート

花舞竹の庄

写真で見た「大正檜風呂」に惚れ込んで、いつか入りたいと思っていた温泉。素泊まり7千円台という価格も、食事なしと思えば安くはないが、伊豆という場所を考えるとけっこう安いと思う。

花舞竹の庄の外観

それであの建物に泊まれてあのお風呂に浸れるならぜひ…と思って、旅行を計画したことも有るが、夫に却下された。このときはたまたま友人と来て、日帰りだけど立ち寄った。泊まりにこだわっていると次の機会というものがあるとは限らない、常に。

花舞竹の庄の玄関
玄関
花舞竹の庄の帳場
帳場

さて、河津の峰温泉にある「花舞竹の庄」は、昭和8年の創業。建物の一部は当時新宿の遊郭だったものを移築した。

花舞竹の庄のロビー
ロビー

以前は庭に池があって鯉がいた。古いパンフレットの写真によれば、その頃は建物が池に張り出して浮いているようにも見えた。しかし鯉を飼い続けるのは困難で、鯉がいなくなると今度は水がよどみ蚊が増えるなどの弊害が。代わりにオオオニバスを植えてみたが、花が咲いているとき以外はやはり手がかかるだけで、結局池の水は全部抜いてしまったという。めっちゃ苦労したようだ。

花舞竹の庄の懸魚
懸魚に昔の宿名?

ちなみに客室は16室あったが、コロナでリネン屋が廃業してしまい、館主自ら作業せざるを得ず、5室稼働させるだけでも大変だという。これはあくまでも2023年に伺った話なので、今の状況はわからないが。

館内の廊下
館内

さて、2階の「大正檜風呂」から紹介する。美しい意匠と重ねた時間の流れを感じる浴室に感激。

大正檜風呂
大正檜風呂
大正檜風呂の柱や障子の飾り

お湯は無色透明で、41度ぐらいのまことに良い湯加減。ただし湯加減は適当というか、源泉供給元からタンクに入るが、量が多いと圧力で自然流下し、湯船にドバドバ入るため鮮度が良いが熱くなる。逆はぬるくなるということで、けっこうその時々で違うらしい。

大正檜風呂のタイル
タイルも美しい

ちょうどこの時はお湯を張り替えたばかりということで、鮮度の良い温泉が楽しめた。表面のトロみがとても気持ちよい。柔らかくすべすべする。においは淡いが何ともたとえにくい。

大正檜風呂の湯口
湯口

なお、最近お風呂を磨きすぎて、浴槽が削れてお湯が漏れるようになって修繕したばかりだとか。古いお風呂を使い続けることにもいろいろ苦労がある。

1階浴室の入口
1階の浴室の入口
1階の伊豆石風呂
伊豆石風呂?

1階は公式サイトでは「伊豆石風呂・ヒスイ露天風呂」となっている。ということは、内湯が伊豆石風呂で、露天がヒスイ風呂なのだろうか。

花舞竹の庄の1階の内湯
底が青いタイル

内湯は底が青い大小の浴槽があり、大きい方は適温、小さい方は50度越えだったが、先に友人が埋めたあとで測って50度越えだったので、元々はもっと熱かったと思われる。加水しないと人間は入れない。

花舞竹の庄の露天風呂
1階の露天風呂

露天風呂は36度とぬるめで、これはこれで大変気持ちよい。加水したわけではなく、外気温で下がっているそう。

お風呂のライト
使用中のお風呂のライトを宿の人が光らせる

あともう一つ館主に伺った面白い話では、玄関の硝子戸に昔の宿名が入っていたので今の「花舞竹の庄」に変えようとしたら、もう昭和初期の歪みのあるガラスが手に入らず、仕方なく自分でフロストを削り直したとか。だからよくよく見ると、昔の宿名がうっすらと透けて見えてしまうって。

花舞竹の庄の玄関のガラス
玄関のガラスに注目

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