子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★★ お湯はぬるめから適温
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所にベンチあり
子連れ家族のための温泉ポイント
伊豆に別宅のある友人に、伊豆で夏に入るなら畑毛温泉がぬるめで気持ちよいと聞き、帰りがけに寄っていくことにした。畑毛温泉に宿は3軒あり、「大仙家」というところが一番よく知られているようだが、行ってみたらもう日帰りはやっていないと断られた。
それで次に目を付けた「富士見館」には先に電話をしたが、こちらは日帰りOKだというので安心してやってきた。
旅館ではあるが、朝早くから夜まで日帰りを受け付けていて、入浴料も伊豆にしてはリーズナブル。そのせいか地元の人の利用も多そうだ。
受付で2時間以内と言われ、半端だなと感じる。急いでほしい温泉は、だいたい1時間以内と言われるから。でも実際に入ってみて納得。ぬるいのでみんな長湯したがるのだ。だから1時間じゃ足りないってことね。でも半日居座りたいなら、入浴のみじゃなく休憩室込みの利用料を払ってほしいというわけだ。
館内には手書きの張り紙がやたらとベタベタ貼ってある印章。館主の主張が強め。
浴室には浴槽が3つ。入って左に一番大きな浴槽、正面に2つで、計3つ。何故かその全てに圧注浴が出ている。そういう需要が多いのか。
入口の壁に、国民保養所とか、炭酸の泡が付くといった古い説明版があるが、浴槽は3つとも加温しているためか泡は付かなかった。
まず正面右に入る。一番温かい浴槽で41度程度。ごく普通のお風呂の温度。においは少し塩素消毒臭がするが、気になるほどではない。肌触りは滑らずしっとり。
次に隣の左へ。明らかにぬるいがまだ温かく感じる。38度程度。
最後に一番大きい浴槽に入る。ここは先客が2人、ずーっと入りながらおしゃべりしている。入った時は冷やりとする35度弱。温かい方から順に入ってきて、体がそれに慣れているからだ。体温より少し低め程度で、別に入るのに気合がいるほど冷たくはない。そして少し入っていると、だんだん不感温浴に感じられる。馴染んで一体化する。
このあと髪を洗って直接一番ぬるいところに入ると、少し手触りがぬるつくようになり、今度は最初から不感温浴。そして湯上りは指がつるつるになった。
この「富士見館」のすぐ近くに、平成10年と平成14年の水害水位を記した塀がある。伊豆半島といってもここはかなり内陸で、川が氾濫したのだと思うが、こんなところまで水がと考えると恐ろしい。