子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★★ お湯の温度、泉質は特に問題なし
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
浅井長政ゆかりの小谷城から近い一軒宿の秘湯、それが須賀谷温泉。実は滋賀の温泉には特に期待はしていなかったのだ。いつも京都・大阪方面に行く際に新幹線で通過するだけの滋賀を観光してみたい、できれば泊まりは温泉がいいなぐらいの感覚で行ってみた。
ここは赤茶色の濁り湯の源泉が湧いている。色こそ濃いが成分的には泉質名が付けられるような成分は入っておらず規定泉扱い。
なお、実は所有源泉は2本あり、1本がその濁り湯。こちらは昔から使っていた源泉で浅いところで自噴し、内湯に加熱かけ流し使用。
もう1本は平成16年に旅館を建て替えた先に掘ったら湧いた地下水で、湧かして露天風呂に使っていたが、分析してみたら温泉に該当したというもの。ただしこちらも濁り湯同様規定泉で、かつ温泉としての許可は取っていないので制度上は単なる自噴する地下水ということになる。
内湯の浴槽は二つで、湯口に「秘湯」とある小さい方が水道水の沸かし湯、湯口に「源泉」とある少し大きい方が濁り湯源泉。源泉浴槽は真ん中を途中まで仕切って温度を変えているが、最初入ったときは調節に失敗したのか両方ともかなり熱かった。
オレンジ色っぽいかなりの濁り具合で、もっと鉄のにおいがすると思ったらさほどではなかった。ぎっしぎしのキシつく肌触りで湯口に近い方の底には赤茶色の粉がたくさん沈んでいる。この粉で色が付くのを避けたい人は、上がる前に露天か「秘湯」湯口のお湯に入って色を落として出た方がいいだろう。
露天風呂のお湯は無色透明。やはりにおいは特にない。一応鉄分は濁り湯より多く含まれているらしいのだが、こちらもぎっしぎしの手触りで、湯上がりには何故か足首が少しちりちりした。
夜には濁り湯はぬるめになっていた。ぬるめでもめちゃめちゃ温まる。それでのぼせたら隣の「秘湯」湯口の方に入るのだが、こちらは体温ぐらいの温度にしてあったので、もう交互に入っていると極楽のようだ。
須賀谷温泉のお湯は基本は加熱かけ流しだが、県の指導で塩素消毒はせざるを得ないのだそうだ。関西の温泉はこのパターンが多いように思う。しょうがないけど。
チェックアウトの前に朝風呂にも。滋賀県といえば琵琶湖というイメージだったが、このあたりは湖畔からは離れている。場所柄、浅井家贔屓で誇り高い。
帰りに向源寺の十一面観音様を拝んでいこうとつらつらと考えていたら、ふと鐘の音が聞こえた気がしてハッと我に返ったが、あとには蝉の声ばかり。
須賀谷温泉の食事やお部屋に関しては、LINEトラベルjpに寄稿した記事をご覧ください ⇒ 滋賀の秘湯「須賀谷温泉」でお市の美貌にあやかりたい!?
須賀谷温泉 - Spherical Image - RICOH THETA
須賀谷温泉の360度画像