子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ ぬるめ浴槽有り、泉質は特に問題ないが塩分が強いので長湯に注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 休憩室有り
子連れ家族のための温泉ポイント
子どもが小さいうちに連れていこうと思って、行きそびれてしまった観光地のひとつに東武動物公園がある。
東武動物公園近隣の埼玉県杉戸町は、もっと都内からアクセスしづらい場所にあるのかと思っていたが、今回、田園都市線の渋谷駅から乗り換えなし直通で、
東武動物公園駅まで辿りつくことができるのを知り驚いた。
車窓の景色は地下鉄から地上へ、いつしか家々の間隔もまばらとなり、制服姿の学生や、年配の人の乗降を見ているうちに東武動物公園駅に到着。
東武伊勢崎線と東武日光線が分岐する東武動物公園駅は、元々は近隣の地名から杉戸駅という名だったが、1981年に東武動物公園の開園に伴い、現在の駅名となった。
杉戸天然温泉雅楽の湯は、東武動物公園駅から見ると、東武動物公園とは線路の反対側にある。
駅から歩くとなるとかなり遠く感じるが、一時間に2本のシャトルバスが出ているのでこちらを使えば便利だ。
シャトルバスの時間が合わない場合は駅からタクシーを使ってもワンメーター程度でアクセスできる。
首都圏郊外の日帰り温泉としては高級志向の温泉であるとも言える。
オープンしたばかりで全てが新しいからだけでなく、こだわりぬいて設備をそろえてある。
館内着が複数のデザインから選べるのは女性に嬉しい。
ビュッフェ式の食事処や岩盤浴の設備なども洒落ていて、都心部の高級日帰り温泉にも引けをとらない。
何より露天風呂の敷地の広さに驚いた。住宅街の日帰り温泉とは思えない贅沢さ。
そこここに花をつけた庭木を植えて、花見をしながらのんびり湯につかることができるようになっている。
お湯は底の見えない黄茶色の濁り湯。
埼玉から東京あたりの地下を深く掘ると湧いてくることの多い塩泉だ。
金属の臭いの強いしょっぱい湯だが、内湯の生源泉掛け流し浴槽の湯口近くでは、ほんのりと山の温泉のような茹で卵の臭いも楽しめる。
そうそう、源泉は露天風呂の岩風呂や一人占め気分の味わえるつぼ湯にもなみなみと張られているが、お勧めは何と言っても内湯の生源泉掛け流し風呂。
手を加えない新鮮な源泉掛け流しで、窓の外の景色を眺めながらのんびりつかるのがいい。
杉戸天然温泉の源泉は46度と、高すぎず低すぎず入浴に使うには非常に恵まれている。
東武動物公園に行きそびれたまま子どもも大きくなってしまったが、観光地に行くときは、必ずその近所に日帰り温泉を探すのが常となっている。
帰りがけに利用して、さっぱりして家路つきたい。利用時間によっては、渋滞緩和にも役立つ。
当時、ここがあったなら、文句なしに寄っていたと思う。
そんなことを思いながら施設を後にすれば、川べりに満開の桜、また桜。
※庭園露天風呂、湯口、つぼ湯の画像はドライブde温泉あやさん、お休み処、生源泉掛け流し風呂、 シルク風呂の画像は義満さんに許可を得てお借りしたものです。