子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★★ 泉質★★★★☆ 湯は浴槽によってはぬるめ、泉質にも刺激無し
- 設備★★★☆☆ 雰囲気 ★★★☆☆ オムツの赤ちゃんは入浴不可、休憩室あり
子連れ家族のための温泉ポイント
あの伝説の清河寺温泉が帰ってきた・・・。
そう色めき立った温泉ファンも多い。
2003年に旧大宮市のパチンコ屋駐車場にある日掛けられた仮設の浴場には、当時、埼玉でこんな温泉があるの?というような、吃驚するような極上の天然温泉が溢れていた。
あれから2年。
ようやく待ちに待った日帰り温泉施設が完成した。
新施設オープンは2006年2月2日。
本当はオープンしてすぐに駆けつけようと思っていたのだが、時節柄子供がインフルエンザに罹ってしまい、一週間遅くなってしまった。
あのとき駐車場にしてはずいぶん広いなと思っていたスペースに、立派な和風の建物ができていた。
入り口の立て看板には「いいお湯あります」。
下駄箱ロッカーはコインがいらない。
正面に券売機。
浴室まではくねくねと廊下を渡る。
脱衣所ロッカーは100円だが、使用後はコインが戻る仕組み。
露天風呂には町のセンター系にしては悠々とした三つの浴槽があり、全て源泉掛け流し。左が非加熱の生源泉湯、中央が適温の源泉岩風呂、右が熱めの源泉あつ湯となっている。
最近の非加熱源泉には「生」をつけるのが流行なのかなと思いながら、温めのそこに入ることにした。
湯温計は30度を差しているが、体温より微妙に温かい気がする。
たぶん湯口近くは35度ぐらいありそうだ。
湯口から離れた澱みにはもっとひんやりした湯が横たわっている。
湯中に細かい泡がびっしりと漂っていて、みるみるうちに肌が泡に包まれた。
仮設浴場時代の、あのお湯というよりまさに泡の中に入っているようだったあれと比べようは無いが、それでも十分に泡付きの楽しめるお湯になっている。
ちょうど先日行ったばかりの栃木温泉湯楽の里と同じくらいか。
湯口に手を触れると、みるみるその手にも泡がついていくのが判る。
泡のつく手触りが楽しくて、何回も何回も腕を撫でてしまった。
臭いは鉄の臭いと出汁の臭いを合わせたような感じで、味は塩味薄目の海苔茶漬け風。後味に弱い苦みが残る。
色は透明感のある薄い茶色だ。
気温が低く風も強かったので、生源泉湯から出るのには勇気がいった。
出た瞬間凍えるような気がする。急いで隣の加熱浴槽に移動した。
加熱浴槽の方も色や臭いはしっかりしているが、泡付きが無い分、きしきしとした肌触りが感じられる。
でもあの泡の手触りが無いのがつまらなくて、しばらく温まったらまた生源泉湯に戻りたくなってきた。
男湯の方は生源泉湯にあまり泡が無いらしい。
お湯の温度も25度ぐらいしか上がらないという。
どうも、さいたま清河寺温泉は女湯の方が条件がいいのかもしれない。
結局非加熱の生源泉湯でほとんどの時間を過ごしてしまった。
最後だけ加熱浴槽で温まって上がった。
湯上がりの肌は、少し時間が経つとクリームでコーティングしたようにすべすべ。
またあの泡の感触を確かめに、行きたいなと思う温泉。