子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 滑りやすい泉質なので注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 男湯女湯ともにベビーベッド、ベビーバスあり
子連れ家族のための温泉ポイント
薄いので泉質名の付かない規定泉だが、馬鹿にしたものじゃない。もともと高アルカリ泉は薄くなるものだが、ここはpH10.3に加えてほどほどのメタケイ酸と非加水循環が良くテクスチャーに現れているのか、私が入った時はあの鳴子・中山平のにゅるるんに匹敵するにゅるにゅるとろみ具合だった。
取材で伺ったので、浴室の撮影などは許可を得て営業時間外に行っている。
元は厚生年金休暇センターとしてウェルサンピアの名前で全国に展開していた豪華保養施設の一つ。昭和だか平成だかの頃に御金に糸目をつけずに建設され巨大リゾート施設なので、あちこち古いがやたらとデザイナーズな雰囲気で、昔の栄華がしのばれるスポットとなっている。それも見どころの一つ。
温泉自体は実はかなり新しい。なんと令和2年に手に入れた自家源泉だ。
それ以前から日帰り入浴可能な温泉施設は存在していて、当時は「昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉」から運んでいたらしい。その後にせっかく掘削して自家源泉を得たにも関わらず、コロナ禍の真っ只中だった故話題に上らず、ひっそりと営業していた模様。
なお、大浴場は本館内の宿泊者専用のお風呂と日帰り可能な「梅の湯」と二ヵ所あるが、天然温泉なのは「梅の湯」の露天風呂のみだ(内湯は温泉ではない)。
お湯の色は無色ではなく群青色を淡くしたようなほんのり濁り湯。光が当たると白濁のようにも見える。お湯の温度は39.8度とぬるめにしてあった。
朝は泡のようなものがたくさん浮いて見えたが、これらは泡ではなく膜の欠片のようなものだった。男湯の欠片は細かかったが、女湯の方は固まってかなり大きく見えた。
男湯と女湯はフロアが違うので、露天風呂から見える景色の高さも少し違う。また、内湯はほぼ同じだが、脱衣所と露天風呂の形は少し違った。
夕方に入浴した時は湯口はパイプを通して直接お湯の中に入っていたが、朝入浴した時はやけにバシャバシャ音がするなと思ったら、パイプが外れてお湯の中に落ちていた。湯口のほかに、壁側2ヶ所からもお湯を注入している。特にその注入口近くは泡でにゅるとろ感が強い。