子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 湯は適温、泉質は特に刺激無し、但し滑りやすいので子連れは注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★☆☆☆ いろいろな種類のお風呂があって楽しい
子連れ家族のための温泉ポイント
神代の時代、荒ぶる神スサノオノミコトは姉アマテラスオオミカミに対し、争う意思がないことを証明するために、ウケイという儀式を行った。
互いに身につけていた剣や玉を聖なる井戸水ですすぎ、それぞれ男神と女神を産んだ。
この井戸を天の真名井と言う。
天の真名井から名を取った真名井の湯は、元々地下水を沸かし経営するスーパー銭湯だった。
たぶん地下から汲み上げる井戸水が温泉だったらなぁと絶対当初から狙っていたに違いない。
それがせっせと温泉を掘り、2004年4月に天然温泉施設として生まれ変わった。
その日から、看板にも「スーパー銭湯」だけでなく「天然温泉」と書かれるようになった。
埼玉県の大井町には子供の喜ぶツボを押さえた公園が多い。
少々遠くても、西ノ原中央公園は我が家のお気に入り。大きなローラー滑り台をはじめ、びっくりするほど多様な遊具が設置されている。滑り台だけで8~10種類ぐらいあるくらいだ。
公園で泥だらけになって遊ぶと、帰りにちょっと一風呂浴びたくなる。
これまた目と鼻の先にスーパー銭湯があるのだ(歩いて行くにはちょっと遠いか、車ならほんの数分)。
温泉は好きでも銭湯はほとんど行ったことのない我が家だが、ここだけは立地条件の良さから何度か訪問したことがある。
ここが温泉だったらな。
いやいや、無い物ねだりはいけない。
が、しかし、ある日本当に温泉になってしまったのだ。これにはびっくり。
今の埼玉県は温泉掘削大ラッシュなのだ。猫も杓子も温泉温泉。
元々銭湯時代から、ここは小綺麗で設備が整っていた。お風呂に入らずとも食事だけでもOK。ミニ丼もの300円ちょっと、麺類500円と非常にリーズナブル。味も結構まともで、お値段を考えると立派なものだと思う。
お風呂はジェットバス、バイブラバス、電気風呂などスーパー銭湯系のお約束は全て揃え、アロマ入浴剤を入れたイベント風呂や、露天風呂も檜・岩・壺と揃っていた。
温泉が導入されたのは露天風呂のみ。内湯は今まで通り井戸水による営業らしい。
非温泉時代を知っているだけにどんな風に変わったか興味津々だった。
お湯は透明度のある黄茶色で、細かい白っぽい湯の花が湯中に舞っている。
印象としてはとにかく、油っぽいお湯。
お湯の中でにゅるにゅるとした手触りがあり、何よりぬれたまま肌をこすると非常に顕著なぬるぬる感。
にゅるにゅる度は並だが、ぬるぬる度は相当なもの。舌触りも油っぽさが残る。
檜風呂は檜の香りでよく判らないが、岩風呂と壺風呂のお湯がカルキ臭いのが非常にもったいない。
岩風呂の壁の一角にちょっと凹んだ部分があって(右上の画像にも写っているが)、そこは人一人入れるだけのスペースになっていて打たせ湯が落ちている。
この打たせ湯だけはカルキ臭がしないという優れもの。もちろんちゃんと温泉だ。
打たせ湯か、壺風呂を独占してのんびりするのがお勧め。但し人気があるので待っている人がいると長くは入れないのがちょっと残念。
真名井の湯は銭湯方式。
浴室をに再入場するときはまた入浴料を払わなくてはならない。
1,300円(土日祝日1,500円)のレストルーム券を購入すれば、仮眠室やカウンターバーが利用できるほか何度でも入浴が可能だが、そうでない場合は一度きり。
一度の入浴でもゆっくり入れば十分だと思う。この立地と設備でこの料金は安い。
お湯を期待しないで行くと、いい意味で裏切られる。
翌日になっても、オイルでコーティングされたような独特の肌触りはしっかりと残っている。
※ 2014年9月28日に減圧室で原因不明の死亡事故がありましたが、同年11月17日より温浴施設については営業再開しています。