子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★☆☆ 全体的にぬるめ、泉質は特に問題ないが塩分が強いので長湯に注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ 休憩室有り
子連れ家族のための温泉ポイント
関越自動車道の坂戸西スマートICから高麗川を渡った川沿いに建つ日帰り温泉が天然温泉ふるさとの湯だ。高麗川の名はその昔、朝鮮半島の高句麗からの亡命者を受け入れた高麗郡の地名に由来するもので、3キロほど下流で越辺川に合流し、やがては荒川となって東京湾にそそぐ。
天然温泉ふるさとの湯の周辺はまだまだ緑が多く、水田や畑が点在する。駐車場は広く、建物は少しばかり古びた部分もあるが、中はわりと綺麗に保たれていた。
受付でポイントカードを勧められるが次はいつ来られるかわからないのでお断りする。
さて、浴室は二階。内湯はジャグジー、高濃度炭酸泉、圧注浴、サウナなどがそろっていて、露天風呂は屋根つきと屋根なしの他、壷湯が三つと水風呂もあった。だいたいスーパー銭湯系の日帰り温泉で必要とされるお風呂は全部そろっているとみていい。
あっ、露天風呂にテレビは無い。私はあれはあんまり好きじゃないからむしろ好感度が上がる。
お湯は黄色っぽく透明度のある色合い。残念ながら循環仕様で鮮度感はあまり無いが、お湯は悪くない。においは昆布出汁系。肌触りはちょっと乾きかけた時に一番すべすべする。
露天風呂からは高麗川や周辺の景色が見えるのかと思ったが、微妙な高さの目隠しが邪魔であまり見えなかった。壷湯のあたりが一段高くなっているので、そこからなら少し山々や関越道の高架は見えるが川までは無理か。
景色は見えなくても二階にあり空が広いので開放感はある。
面白いと思ったのは内湯の方。まず最近の流行りに乗って作られた高濃度炭酸泉だが、水道水に炭酸ガスを入れた施設も多い中、ここは温泉使用。温泉の中に炭酸ガスを入れていて、ナトリウム-塩化物温泉と炭酸泉のミックスが楽しめてお得な気がする。
また、圧注浴やジャグジーに大量に泡が生成されているのがスゴイ。泡風呂みたいになってる。もちろんこれ、源泉の成分によるもの。昆布出汁みたいなにおいのするふるさとの湯の温泉は、水に浸した昆布みたいにぬるつく成分があって、それが泡を作るみたい。ふわっふわの泡がいっぱいで嬉しくなる。
ただし、この圧注浴の浴槽の縁やお湯の流れてくるあたりは猛烈に滑りやすいので注意。
全体的にはよくあるスーパー銭湯温泉なのかなと思っていたが、行ってみたら意外に「開放感のある露天風呂」、「温泉を使った高濃度炭酸泉」、「ふわっふわの泡が大量に発生している圧注浴」と意外に楽しめた。
都市部の日帰り温泉と比べると空いているのもいいかも。