子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 滑りやすい泉質なので注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆
子連れ家族のための温泉ポイント
最初の印象はスタイリッシュな旅館だなと。和風の大型旅館だが、館内は和一辺倒ではなくアートな和モダン。かっこいい。
しかし意外にも日帰り温泉にも前向きで、ロビーには日帰り用の入浴料券売機がある。
売店の中を通り抜け、階段を2回おりると浴室。階段にはバリアフリーを意識した車いす用のリフトも付いていた。
温泉に関していえば、和多屋別荘は嬉野温泉最大の泉源を所有しているそうだ。浴室も凝っている。大浴場「御影殿」は黒川紀章の意匠により昭和52年に作られたデザイナーズもの。テーマは「直線の美しさ」「石との調和」「石室の荘厳さ」とのことで、昭和時代の味わいが感じられるのが一興。
まず直線と角で構成された青緑色のお風呂に入る。青緑に見えたのは中のタイルの色で、入ってみたらお湯そのものは無色透明だった。ちょっと塩素消毒臭。手触りは特徴があり、すべにゅるという感じ。
お湯は御影石らしい壁を伝って落ちてくる。
浴槽内を通ってから通路を進むと、展望の無い露天風呂に出た。お湯自体は無色でも浴槽内の岩を見ると成分で黒く染まっている。ここは適温で昆布のようなにおいが強かった。かすかに粉状の湯の花がお湯の表面を漂っている。
上がろうとしたとき、出口のそばに檜のお風呂を見つける。ここが一番昆布臭が強い。穴場っぽいお風呂で何だか落ち着く。
そんなに長い時間入っていたわけではないのに、体が塩分でちりちりする。たいしてしょっぱいお湯とも思えないのに意外だ。そして嬉野温泉は美肌効果も高く、一ヵ所入るともうそれだけで指先がつるんとしてしまう。