嬉野温泉嬉泉館

子連れ家族のための温泉ポイント

嬉野温泉嬉泉館体験レポート

嬉泉館の外観

一人で1年ほど前に嬉野温泉に来た時は、せっせと4ヶ所ぐらい日帰りで入った。たまたまその日が月に一度の「美肌の日」なる日帰りに入浴が一律半額になる日だったので、ついつい出来心で（？）入浴料が高いところから選んで回った。しょーもない。

今回は半額の日でもなく、サッと一軒だけ立ち寄ることになって、それで選んだのがここ「嬉泉館」。今回のセレクト理由はまずお湯がいいこと。それと値段が高すぎないこと（高いところはできれば半額の日に）。

「嬉泉館」は嬉野温泉で唯一「九州八十八湯」に選抜されている。それはやはりお湯がいい一つの証拠ではないかと。少なくとも目安にはなる。

そして自家源泉を掛け流しにしていると公式サイトで明言している。著名な温泉地である嬉野温泉だけど、意外と掛け流しは少ないのよ。その前提で考えるとハズさない施設かなと。

さて、やってきた「嬉泉館」は小ぢんまりとした旅館に見えた。民家に毛が生えたぐらい。しかし九州八十八湯に登録されているせいか、日帰り客はけっこう来る感じ。

浴室は岩風呂が2つ並んでいた。どう違うのか悩む。入口入って手前がぬるく、窓側はもっとぬるい。計ってみると手前が37.6度、奥が36.4度だった。

先に手前のお風呂に入ると、手触りにゅるりん。ただ、にゅるにゅるするというよりもガラスの粉を振りかけて滑らせたような不思議な手触りが混ざる。モール泉っぽい甘いにおいもする。窓際のよりぬるい方もほぼ同じ。

どちらの浴槽も蛇口からは細くお湯が出ているのみ。源泉は加水せず冷ましてから細く入れているらしいのだが、窓側の蛇口は固まって動かせず、44.5度のお湯が出ている。蛇口のお湯そのままで入れそうな温度。ただし少量しか出ていないから浴槽内はさらにぬるくなる。

蛇口からはたらたらと細くお湯が出ているのみ

手前のお風呂は蛇口が動かせた。これはもしかして湯量を増やして熱くできるのかと思ったが、蛇口から出てくるお湯は浴槽よりさらにぬるいではないか!?　お湯というよりほぼ水。なんで？？

嬉野のお湯は入れば入るほどだんだんぬるつきがアップしてくる。最初よりにゅるんにゅるんしてきたぞ。味は塩味をはっきりと感知するほどではないが、僅かに塩味あり。そしてお風呂から上っても肌が滑る滑る。つるんつるんだ。

あそこまでぬるいのがデフォルトなのか、湯舟を二つに分けているのは温度を変えたいのか受付で聞きたかったが、次の日帰りのお客さんの応対で忙しそうだったから諦めた。

窓の外には可愛い羊？

ちなみに男湯では先客が「今日はぬるい」と言って蛇口を回していたと夫に聞いたが、投入量を増やしたらますますぬるくなったんじゃなかろうか？少なくとも女湯はそうだったよ。