子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
以前はシンプルに「坊主地獄」と名乗っていたが、40年間閉鎖されて2002年に「鬼石坊主地獄」として再開。すると私が高校の修学旅行で来たことのある坊主地獄はこの鬼石坊主地獄じゃなくて、本坊主と呼ばれるもう一つの坊主地獄だったようだ(別府にはもう一つの坊主地獄がある。その本坊主の隣には泥湯もある)。
別府には共通券で7つの地獄を回れる地獄めぐりがあり、エリアは鉄輪温泉に5つ、柴石温泉に2つ。鉄輪エリアの5つを温泉街の方からめぐり始めると、ちょうど鬼石坊主地獄がラスト、ここが坂の一番上にある。
またここはワニ園や温室のようなおまけ的な施設がない。隣にべっぷ鬼石の湯という日帰り温泉が併設されているが別料金。
鉄輪の地獄めぐりの最後というわけで、ようやく鬼石坊主地獄に到着した時はもう閉園時間ギリギリ。どのくらいギリギリかというと、私のすぐ後ろから来た人が、今日はもう入場終了と断られていたぐらい。
だからかまど地獄、海地獄に続いてここにも足湯はあったが、足湯の利用はもうできないと言われた。仕方なく手をぽちゃんと付けただけ。ちゃんと足湯、入ってないじゃんと言われればその通り。
とにかくその日の最後の最後に入っただけあって、園内には既に誰もいない。あんなに混雑していた他の地獄の喧噪が嘘のようだ。みんな地獄を坂の下から回らないで上から回るの?
粘性のある泥の池に下からガスが湧いてくるからボコりボコりと坊主の頭のような丸い泡が現れてはつぶれていく。それは坊主地獄という不気味な名称とあわせて夕暮れ時にゾッとするような光景でもある。修学旅行で回ったときも、同級生は血の池地獄にキャアキャア言ってた記憶があるが、自分は坊主地獄タイプの方が衝撃的だったな。
鬼石坊主地獄はボコリと膨らんで描かれる円の形が正確で美しい。これだけでも見に来る価値が。