子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
なんでも県内にただ一つ残されたゆーふるやー(湯風呂屋)なのだそう。沖縄県の昔ながらの雰囲気を残す銭湯として、現在も営業を続けている。
沖縄市の幹線道路から一本入ったところにあり、駐車場は狭いながら2台停められる。入口のベンチにはおばあが一人で座っている。中乃湯の主の名物おばあ、仲村さん。
入浴料として500円玉を渡すと、財布を開けてお釣りを出してくれる。内地からのお客さんも多いよと笑顔。
中は下駄箱から脱衣所から浴室まで全部一つになっている。脱衣所にはベビーベッドがあり、お湯が流れてこないように一段下がったところに楕円形の浴槽と洗い場。この古い共同浴場らしい佇まいがたまらない。浴室のレトロミントグリーンがお洒落。
お湯は薄黄緑色。wikiや既存の記事などでは入浴剤を入れていると書かれているが、仲村さんに何度伺っても、入れてないとは言っていた(ただ、耳がとても遠そう)。とにかく入浴剤を入れなくてもあの色になるんだと話されていた。
浴室にシャンプーなどのアメニティは無く、カランにはお湯と水の蛇口をひねると、一つになって出てくるように工夫されたホースがついている。ただし、この「湯」と「水」の蛇口の表記が逆なんだが、水の方が熱いよ、なんで?
使用しているお湯(水)は地下300mから汲み上げているという。それを沸かして湯船もカランも賄っているとのこと。浴槽内に循環装置は無いようなので、かけ流しともいえるが、正しくは貯め湯だろう。燃料代も掛かるから、湯船のお湯は減らさない方がいいだろう。
張り紙の注意書きを読むと、湯船のことを「湯池」と呼ぶんだね。新鮮。
お湯のにおいはほのかにあるような、ないような。アルカリ性らしいつるつる感はしっかりある。ぬるめだが、不思議と汗が止まらないほどあたたまる。
私があがると仲村さんは、「もうみんな上がったなら閉める」と立ち上がった。この時間で午後4時過ぎ。営業時間は21時までだと思っていたけど…。
仲村さんいわく、一人でやっているからね、毎日お湯を抜いて掃除もしなくちゃならないからね、お客さんが帰ったらもう閉めるよ。入るなら早く来た方がいいよ、と。
なお、その後に若いスタッフが手伝うようになり、現在は𝕏やInstagramでも定期的なポストがなされているようなので、もしかしたら私が行った時とは変わってきているかもしれない。