子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★★ 温度は適温、泉質は刺激などなし
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
湯郷鷺温泉館の裏手にお湯の神様を祀った塩湯社がある。この石碑を読むと湯郷温泉が奈良時代から大切にされていたことがわかる。
さてこの塩湯社のすぐ近くにあるのが湯郷ポケットパーク。ポケットパークとは小さなスペースを利用した公園で、ここの場合はほぼ足湯が全てといってよい。
日帰り温泉である湯郷鷺温泉館とその付帯施設である療養湯の間のような場所にあるが、あくまでもこのポケットパーク、この足湯は公共スペースであるので利用者は鷺温泉館の駐車場などは利用できない前提。
足湯の看板にも利用者は足湯専用駐車場か観光協会前の専用駐車場を使うようにと注意が書かれているほどだ。
湯郷ポケットパーク ふれあいの湯の最大の特徴は足の形をしていること。もしかして足湯だけに足の形?いやいやちゃんとした理由がある。
この足跡は岡山県の民話に登場する「さんぶ太郎」のものなのだ。さんぶ太郎は漢字で三歩太郎と書く。奈義町で蛇体の母から生まれた彼は京都まで三歩で到達するほどの巨人に成長し、三角関係のもつれから毒殺されてしまう。
死後、体があちこちに飛び散ってそれぞれでパーツが祀られているのだが、どうしてこのバラバラ死体が信仰対象になったのかよくわからん。
そしてこの伝説のどこに湯郷が出てくるのかというと、さんぶ太郎がご飯に入っていた石を積んだ伝説の重ね岩が湯郷温泉の西の端にあるからとこういうことらしい。ずいぶんと遠い関係だな。
さらに湯郷温泉はおもちゃの町として子連れ旅行客などにアピールしていて、温泉街の入り口にさんぶ太郎の巨大からくり時計など設置したりしている。からくり時計の後ろは幼稚園で、観光客がからくり時計を撮影すると後ろに園児が写り込みかねないのが悩みどころ。
なお湯郷に伝わる伝説通り、からくり時計のさんぶ太郎はお箸を手に石を食べようとしているところ。このさわやかな笑顔を見よ!
さて話を足湯に戻すと、さんぶ太郎が踏みしめた足跡に水たまりができているみたいで面白い見立てと言えばそうかも。湯郷温泉散策の小休止にいかが?
湯郷温泉のモデルコースに関してはINEトラベルjpに寄稿した記事をご覧ください。 岡山・湯郷温泉のお洒落でカオスな1泊2日モデルコース