般若寺温泉

子連れ家族のための温泉ポイント

般若寺温泉体験レポート

般若寺温泉の外観

美作三湯の中でも最も奥まっている奥津温泉。この温泉地のさらに奥、車で5、6分進んだあたりに奥津渓という景勝地がある。岡山県の紅葉の名所だ。

般若寺温泉の橋とお堂

さてこの奥津渓の渓谷に面したロケーションに般若寺温泉がある。般若寺という名前からわかるように天台宗のお堂もあるのだが、どちらかというと日帰り温泉として知られている。完全予約制の貸切で内風呂と露天風呂があるのだ。

脱衣所

内湯は簡易な湯小屋。浴槽は岩風呂で、窓はあるがどことなく洞窟じみたワイルド感がなんともいえない。

般若寺温泉の内湯

さらに川沿いに露天風呂がある。湯小屋の脱衣所で脱いでからこの露天風呂までちょっとだけ歩かなくてはならないが、立地的にたぶん誰にも見られないと思う。といっても女性はバスタオルか湯あみ着を着て移動するのが安心か。

般若寺温泉の露天風呂

露天風呂は川と崖に挟まれて三角形。柵はあるが周囲は自然の真っただ中で、これを貸切で使えるなんて贅沢すぎるとしか言えない。

無色透明のお湯はどこまでもなめらかな手触り。湧きたての鮮度感を感じるお湯。沢水のようなにおいが少しある他は、くせのようなものはない。

対岸から見る般若寺温泉の湯小屋

この露天風呂は本当に源泉近くで湧いていて、すぐ横の川の中や露天風呂の壁になっている岩の裏側でもお湯が湧いているという。でもここは川に近すぎるので、水かさが増えるとすぐに沈んでしまうのだそうだ。

源泉は一乃湯、二乃湯、三乃湯と3本あり、一番熱い露天風呂には一乃湯のみを使用、内湯は3本全部混ぜて入れている。湯小屋の前にパイプから伸びて漏れているのが三乃湯。そして寒い時期になったら露天風呂を閉鎖して、露天に使っていた分の熱い一乃湯も内湯に回すというご主人の話だった。

湯上りの肌はしっとりしながらすべすべに。手に持ったカーディガンの手触りがお風呂に入る前と全然違う気がする。肌が若返るような温泉かも。

般若寺温泉で飼われているてつちゃんと姫

そういえば奥津温泉に行くと言ったら朝香さんがおススメしてくれた温泉がここだった。来てから気づいたが(鈍い)。

甌穴のある奥津渓

この辺には奥津八景のうち四景が集中している。甌穴なんかもある。般若寺温泉の露天風呂は蛍の季節に来るとめちゃくちゃ綺麗らしい。営業は基本的には15時までなので、蛍が飛ぶ時期の夕方の入浴は要相談で。