ゆきだるま温泉 雪の湯

スキー場などのあるキューピットバレイ雪だるま高原の日帰り温泉

  • 所在地 〒942-0534 新潟県上越市安塚区須川雪だるま高原 TEL 025-593-2041 FAX 025-593-2755
  • 公式サイトURI http://www.yukidaruma-kogen.com/hotspring/
  • 泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
  • 設備等 男女別内湯、男女別露天風呂、サウナ、大広間休憩室、食事処など
  • 日帰り入浴料 大人550円、小学生450円、幼児150円
  • 営業時間 午前10時~午後9時
  • 定休日 月曜(ただし夏休み・スキーシーズンは無休)
[2007年1月のデータ ただし入浴料・営業時間・定休日は2015年11月のデータ]

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  • 温度★★★☆☆ 泉質★☆☆☆☆   湯温は少し熱め、泉質は塩分が濃いので長湯に注意
  • 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★☆☆  休憩室有り

ゆきだるま温泉 雪の湯 体験レポート

キューピットバレイゆきだるま温泉雪の湯の外観

 ゆきだるま温泉雪の湯は、ゆきだるま高原キューピットバレイスキー場の駐車場の一角に建っている。

 名前は印象的で一度聞いたら忘れない感じだが、高原名は「ゆきだるま」、谷(バレイ)名はキューピットと、何だかイメージがまちまちでどういうコンセプトで命名したのだろうと他人事ながら頭を抱えてしまう。
 キューピッドと言えばローマ神話の愛の神。
 羽をはやし弓矢を持ち、その矢で射抜かれた者は最初に目にした異性と恋に落ちる伝説で知られる。

 いかにもバブル期に企画立案された複合リゾートらしい佇まいだ。
 といってもキューピットバレイの道のりは決して平坦ではなかった。
 バブル崩壊後、経営していた製鉄業の企業は撤退し、後を引き継いだのは自治体そのものだった。大きな産業のない田舎町にとって、このリゾートは既に無くてはならない存在となっていた。
 キューピットバレイは安塚町の第三セクターとして生まれ変わり、今に至っている。

 キューピットバレイの位置は上越市安塚区(旧安塚町)で、新潟と長野の県境からほんの1~2キロほど新潟側に入ったあたりに聳える菱ヶ岳の北麓になる。
 この辺りは大変な豪雪地帯である割には他に近隣に大きなスキー場が無い。
 正直なところ決してアクセスの良い場所ではないのだが、需要はかなりあると思われる。

 ゆきだるま温泉を初めて知ったのは、いつだったかテレビ番組で地元の方が「凄くいい温泉なんだ」と紹介していたときのこと。
 だから十日町市松代の貸民家に何度か泊まっては、いつもこのゆきだるま温泉が気になってはいたのだが、冬季はもちろん夏期でも峠越えの九十九折りを地図で見ては行くのが大変そうだと二の足を踏んでいた。

 松代から距離としては遠くないのだ。直線距離でせいぜい10キロそこそこ。
 でも雪の無い正月だったこともあって最短距離の道を行ったところ1時間近く掛かってしまった。
 多少遠回りに見えても松代方面から行くのなら、夏でも国道253号線を虫川経由で行くのが正しい。ちなみに私たちがそのとき通った道は、冬季は例年なら雪で通行止めになる。

キューピットバレイゆきだるま温泉雪の湯のロビー

 ゆきだるま温泉雪の湯は変形楕円形の目立つ建物。
 内風呂は細長い感じ。
 妙な形だなと思ったら、男湯と女湯と二つのピースを合わせると雪だるまの形になるらしい。
 といっても壁を透視できるわけじゃないから(当たり前だ)、縦に半分に切られた形だけ見ていても何のことやらさっぱりだ。
 100人入浴できる広いお風呂だというけれど、それほどのサイズには見えない。
 お湯の色は濁りのない緑色。
 入ると熱めで冷えた体にはじんじんと染み通ってきた。
 露天風呂もある。
 隅にちょうど良いサイズの岩があったのでそこに腰を下ろした。

 ゆきだるま温泉のお湯は松之山の共同浴場鷹の湯にとてもよく似ていた。
 臭いがガソリンスタンドの油の臭いにタイヤの臭いが混じったような感じ。ロウソクの燃え尽きた後のような臭いも混じっている。
 内湯よりも露天風呂の方がよく臭う。
 お湯の持つ重みも露天風呂の方が重いようだ。
 ずっしりとして濃厚だ。
 それにものすごく温まる。
 友人とと、はるばる来た甲斐があったねとうなずきあった。
 「今度来るときはスキーをしに来てもいいね」
 うん、とは言ったものの、松代からキューピットバレイに来るのは大変だぁ。
 露天風呂から見える景色は、ゲレンデではなく雪の斜面にぽつぽつとロッジが並ぶものだった。

 なお、ゆきだるま高原は冬はスキーゲレンデだが、グリーンシーズンは田舎体験などができる観光施設となっている。