子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆
- 設備★★★★★ 雰囲気★★☆☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
キナーレという不思議な響きの言葉は現地の方言だ。
着物を「着なされ=キナーレ」という言葉で、訪ねた2011年当初、ここには十日町の伝統工芸である染めや織りの体験ができる施設があったが、2012年7月には大きくリニューアルして、越後妻有里山現代美術館キナーレと変わった。
体験工房の一部は同じ敷地に建つ別棟のクロステンで続けられているようだ。
子連れで行くのにこちらの体験工房は設備も整っていて親切でとても良かった。
ただ温泉はと言うと・・・
越後妻有交流館キナーレの温泉施設は明石の湯という。
こちらも大変立派な設備でお風呂としてはとても良い。
大中小とそろったサイズの違う湯船があって、大きい方から温度が高く圧注浴のある大浴槽、薬湯の薬仁湯、水風呂となっている。
浴槽のサイズ以上に浴室が大きくてある意味無駄にスペースが広いというべきか、お役所が作った温泉というべきかという印象があった。
あと浴室にドアが二つあったので、てっきり一つは露天風呂に続いているのかと思ったら露天風呂は無かった。
一番気になったのはお湯そのもので、「源泉(天然温泉)に、温浴効果を高めるため、温泉成分を有する薬剤を添加して次の泉質になるようにしています」という表記があったこと。
ちなみに添加物はスプリンガー12-C1という薬剤で、添加後の泉質として「アルカリ性単純温泉」と書いてあった。
これは薬仁湯の方じゃなくて、大浴槽の方ね。
添加しない状態での泉質ってなんだろうと思って、帰りがけに受付で聞いてみると、「塩化物・炭酸水素塩泉」と記載された簡単なプリントをくれた。
キナーレの建物は 著名な建築家 原広司氏が設計したデザイナーズものであるし、内部の充実度も素晴らしいと思ったが、そんなわけでお湯に関してはちょっともやもやする温泉だった。
あと、雪の日に訪ねたので館内のどこにしても足が冷えて冷えて、温泉に入ってもあまり足が温まらなかった。