子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★☆☆ お湯は適温から少し熱め
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッド、ベビーバス、あり、貸切風呂あり
子連れ家族のための温泉ポイント
碧水荘の思い出というと、とにかくチョコちゃんに尽きる。お宿の看板猫なのだが、いわゆる一般的な可愛い外観の猫ちゃんとはちょっと違って、ものすごく風格があり、和風の面持ちで、どんな姿も絵になるのだ。まるで浮世絵に描かれていそう。
碧水荘の場所は咲花温泉街のどん詰まり。車を駐車場に停めて、さあ建物に入ろうとしたら、さっそく玄関でチョコちゃんがお出迎えしてくれた。
女将さんの話では、元々は野良猫でお宿の前で拾ったけど、当時はガリガリだった姿が今ではふっくらと成長したとか。ちなみにびっくりしたのは大型のわんこを連れたお客さんが来てもまったく物おじしないこと。凛として、看板猫というより猫女将という感じ。
ぱっと見は愛想の無い表情に見えるが、少し前のNHKの取材依頼ずっとご機嫌斜めだという。よっぽどNHKの取材陣はチョコちゃんに嫌われることをしたのか?それでも嫌がりもせずにお客さんに大人しくなでさせてくれるところは心が広い。
夕食時は気づかなかったけど、この時も後ろに来てニャーンとご挨拶。この時一度だけ声を聴いた。それ以外はまったく鳴かなかったとても静かなチョコちゃんだ。
温泉に関しては、男女別の内湯と、貸切露天風呂がある。まずは内湯から。
浴室は入ってまず卵の腐ったにおいと鮮やかな蛍光グリーンの色に目を奪われる。色が濃いわけではないが、光が当たってとても綺麗。においに関してはゆで卵臭のする温泉の中でも特に腐っている感じ。
浴槽は2槽に分かれていて、湯口がある方の縁から溢れた分がもう片方に入る仕組み。両方とも適温熱め。42~43度と思われる。肌触りは入っているうちにするすると滑り出すが、特にぬるつくことはない。
湯の花は見当たらないが、底に少しじゃりっとしたものが沈んでいる。砂利もお湯とともに汲み上げられると説明の張り紙もあった。それか。
また宿泊は45分貸切露天風呂付きのプランにしたので、日が暮れかけた時間帯にこちらも入る。
貸切にしてはめちゃめちゃ広い。ここも2槽に分けてあり、湯口側は熱くて入れないほど。でも底はやけにぬるく、我が家の前に2組ほど貸切に入っているはずだが、絶対熱い方には入っていないと思われる。ぬるい方から手だけ熱い方に入れてせっせと攪拌すると、全体的に43度ほどになった。
貸切露天風呂はお酒やフローズンヨーグルトが注文できるのだが、浮かべて飲んではいけないというルールがある。衛生的な理由らしい。
露天風呂の壁側にリゾート風のテラスがあるので、そこなら飲んでいいらしい。それで、桶で浮かべて撮影だけ済ませたら、あとはテラスで飲むことにした。「新潟の酒、うめ~」とか言いながら。
チェックアウト時にご主人に話を伺うと、火傷やアトピーの人にもここの温泉が気に入って通ってくれる人がいるというお話をしてくださった。アトピーが楽になった、良くなったという声も多いそうだ。また美人の湯の4つの条件のうち3つまで満たしているお湯で、弱アルカリ性の硫黄泉は珍しいとのこと。