子連れ家族のための温泉ポイント![]()
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 温度は適温
- 設備★☆☆☆☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドなどは無し
子連れ家族のための温泉ポイント![]()

雪がまだ残る4月半ば。この時期は例年はまだ露天風呂を休止させているが、たまたま2024年は雪が少なく2、3日前から露天にもお湯を入れ始めたんだと教えてもらった。


フロントで料金を払った段階ではそのことを知らず、浴室に行ってから入れないと思っていた露天風呂がオープンしていることに気づき、なんだか得したような気がした。小雨が降る中やってきて、着いたら止んで、露天風呂に出たら蒼空が出てきたんだからなおのこと。


浴槽内が赤茶色に染まっているが、お湯自体は濁っていないようにも見える。浴室の床は一部が黒く染まっていて、鉄分が酸化してこの色になったと思われる。


内湯のお湯は43度とちょうど良い。そして底には湯の花が堆積していて、巻き上げるともわもわと茶色い細かい粒上の湯の花が舞い上がる。


見た目ほど鉄っぽいにおいはしない。ウーロン茶色のお湯にウーロン茶みたいなにおいというべきか。底の鉄分を巻き上げると、少し土から掘りだしたてのような酸化していない鉄のにおい。味はやはりてつてつせずに、淡いが塩味とじゅわ感。

露天風呂は42.3度と内湯よりこころもちぬるく、岩風呂の岩にテーブルサンゴ状の析出物が成長しつつある。鉄入り塩入りのお湯なので、あたたまり度は半端ない。外気温は低いので、ほどよい心地よいあたたまり方。


湯上りに女将さんと話をすると、この辺りの旅館は今どんどん廃業して、投資目的の海外資本に売られてしまっているという。コロナ禍に一気に3軒売りに出され、その後もちらほらと。昔、西武の堤さんが妙高山麓をいろいろ開発してくれたが、撤退してしまってからはどこも厳しいと。

ところで関温泉は温泉街全体で共同源泉だが、源泉が湧いているのは燕温泉と関温泉街の間当たりなのだと。そして実際に入って思ったが、湯船の底の鉄分を含む湯の花をさらうと、掌がオレンジ色に染まってしまう。ということは、最後にお尻は流してから上がった方がいいってことだ。