赤湯温泉 山口館【温泉編】

登山しないとたどり着かない温泉 【登山編】の続き

  • 所在地 新潟県南魚沼郡湯沢町三国475 苗場山5合目 TEL 025-772-4125
  • 泉質 源泉名:玉子の湯 ナトリウム・カルシウム―塩化物泉(低張性中性高温泉)、源泉名:薬師の湯 ナトリウム・カルシウム―塩化物泉(低張性中性高温泉)、源泉名:青の湯 ナトリウム・カルシウム―塩化物・硫酸塩温泉(低張性中性高温泉)
  • 日帰り入浴料(時間は要問合せ) 大人500円
  • 営業期間 GW頃から11月初旬(冬季休業)
  • 浴室設備等 男女別露天風呂(夜間混浴)等
  • 公式サイトURL http://www.akayunaebasan.sakura.ne.jp/
[2023年10月のデータ ただし入浴料は2025年2月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ 
  • 設備----- 雰囲気★★★★★  小さい子供連れで行くことは考えていない

赤湯温泉 山口館【温泉編】 体験レポート

赤湯温泉 山口館
この川沿いの玉子湯露天風呂に川の見える明るい時間に入りたかったのよ

登山道を3時間強歩いてやってきた赤湯温泉 山口館。登山中の話は【登山編】で。ここからは到着後の話。

赤湯温泉山口館の外観
山口館の外観

まずお風呂の種類から紹介する。山口館には露天風呂が3つあり、それぞれ「玉子湯」「薬師湯」「青湯」と呼ばれている。源泉名はそれぞれ「玉子の湯」「薬師の湯」「青の湯」。公式サイトにはうち2つが足元湧出だとあるが、女将さんによると3つ全部じわじわと足元から湧いているとか。「青湯」だけさらに他からも少し引いているかも。

山口館の玄関
玄関

このうち夜明けから夕方6時まで「玉子湯」と「薬師湯」が男湯、「青湯」が女湯。夕方6時から夜8時までは交代になり、以降は日が昇るまでの夜間混浴。しかし…

山口館の温泉の案内図
お風呂の案内図

これにはどうも納得がいかない私。一番有名なのが川に面した「玉子湯」で、ここの特徴はとにかく川がとても近いことなのに、女性が入れるのは日が落ちてからのみ。そりゃ外から見られたらと無難な暗い時間帯にするのはわからないでもないが、女性にしてみたらせっかくの川の近くの露天風呂に景色が見える時間帯に入れないということになる。

山口館の館内
館内、新館の建物は綺麗

女将さんに聞いてみたら、人が入っていなかったら女性も入っていいよと返事が返ってきたが、とにかく昼間はひたすら男性が長時間入っている。そりゃ男性にしたら男湯なんだから入りたいだけ入って何か問題があるかって思うだろう。

赤湯温泉山口館の客室
泊まったお部屋。相部屋だが男性と女性は部屋を分けてくれている

自分に理が無いことはわかっているが、それでも川が見える時間に少しでも入らせてよ~とやきもきした。3時間強歩いて来たのに悲しい。女湯の「青湯」が悪いなんてことはないが、あの川の真横の露天風呂に入ってみたいのだ。

山口館から見る川

むろん夕方6時からの男湯女湯交代時間には入ったが、マジで真っ暗で何も見えん。私たち以外の女性陣も、ヘッドライトやスマホのライト機能で足元を照らしながらなんとか湯舟までたどり着く感じ。

山口館の夕食
夕食

いや、これじゃないんだよ。温泉に入るだけならこれでもありがたいんだけど、私は川を見ながらどうしても入りたいんだ。だってあのロケーションだよ?

夜明け前の玉子湯
夜明け前の玉子湯

それで最後の手段として夜明け前ギリギリを狙うことにした。夜が明けるまでは混浴だ。わざわざその時間に入りに来る男性はそうはいまい(いくらでも日の高いうちに入れるのだから、また日が昇れば朝風呂も好きなだけ入れるのだから)。

夜明けの玉子湯
日の出ギリギリぐらい。だいぶ明るくなってきた

で、やっとやっと夜明け前に川の見える「玉子湯」に入れた。なんかもう泣きそうだった。ここに入りたくて3時間以上かけて登ってきたのに、うす暗いうちにこそこそと入ってる気がして嬉しいけど情けない感じ。

玉子湯から橋の方向
玉子湯から下流の元来た橋の方向

ここからはお湯の印象。源泉温度が50度以上でも浴槽に貯めると冷えるので、「玉子湯」の川に向かって一番右は体温ぐらいかもっと低い温度になっていた。これは男性陣がさっぱり上がらないわけだ。少しなまった鉄臭と沢水のようなにおい。ギッチリキシつくが、女湯の「青湯」ほどではない。茶色っぽい濁り湯に見えるが、入ると上の方は少し透ける程度でそれほど濁りは強くない。

赤湯温泉の玉子湯
こちらは上流側の方向

一番奥の浴槽との間は岩が盛り上がって寝湯のように浅くなっている。そしてこの季節は一番奥は冷めないように発泡スチロールで蓋をされていた。これを外して入っていいらしい。ここはそこそこ深めで温かいが、それでも42度は無い。上がる時はまた蓋をするが、なかなかこの発泡スチロールが重い。

赤湯温泉の青湯
昼間は女湯の青湯

「青湯」はほんのりとうす青い。お湯の色は一番綺麗だ。ラムネのような爽やかな金属臭がする。しかし赤湯なのに青湯とは!?

青湯
青湯、向きを変えて

そして肌触りはびっくりするほど滑らない。もうキッシキシのギッチギチ。

赤湯温泉の薬師湯
薬師湯

「薬師湯」は小屋になっていて、3枚の発泡スチロールの蓋があり、3枚全部蓋をしてしまうと熱くなりすぎるから外せと書いてあり、2枚だけが使われていた。ここは体感温度43度ぐらいありそう。

お湯のにおいや感触は「玉子湯」と似ていて、小屋っぽく囲われている分、においはより強く感じられる。濁りは逆に薄い。

薬師湯
薬師湯、向きを変えて

「玉子湯」「薬師湯」「青湯」全部に共通して、脱衣所に当たるところがないので、適当な場所で脱いで、岩の上にでも服を置いておくしかない。山小屋の秘湯らしくワイルドといえばそうだが、あまりそういう経験が無いので困るといえば困る。

お湯の抜けつつある玉子湯
これはチェックアウト後、清掃のためにお湯が抜け始めている玉子湯

昔は3つの露天は河原側からアクセスできたそうだが、土砂崩れで「青湯」とそれ以外の間に岩が積まれてしまい、今は歩道側からしか行き来できなくなったという。

山口館の本館と新館の間
本館と新館のつなぎ目

お宿は5年ほど前(訪問が2023年だから2018年ぐらいか?)に新館を建て替えたのでそちらがわはまだ新しい。本館と違って夕方ぐらいまでは自家発電で、薄暗いが灯りもつくので、新館に優先的にお客さんを入れているそう。

本館の食堂
食堂のある本館

本館の客室というのは食堂に使っている囲炉裏の部屋の2階で、こちらも一応泊まれるみたい。

山口館の朝食
朝食

「山口館」は家族経営で、ご主人は麓と宿を行き来して物資を運び、奥様は麓にいて電話番。ご主人の妹さんのけいこさんが宿に在中して女将として切り盛りする。忙しい時にはさらに下の妹さんが手伝いに来る(下の妹さんは他のお仕事と兼業)という形態。

赤湯温泉山口館の女将
女将のけいこさん

お客さんにもなじみのリピーターの人が多く、みなさん和気あいあい。

裏手の野湯へ
宿で知り合った人たちと裏手の野湯を見に行く

翌朝は宿のすぐ先にある野湯の見学にみんなで行ったりした。そこも下からポコポコ湧いている。歩いてすぐなので、これも宿のお風呂にしちゃえばいいんじゃないと思うくらいに近い。

野湯へ
もう本当にすぐ裏手
野湯到着
みんなで大はしゃぎ
野湯だから足元湧出
下から湧いている
赤湯温泉山口館裏手の野湯
野湯全体像

近隣の子連れ遊び場情報

  • 今回は省略