子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ お湯は適温ぬるめ
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッドはない
子連れ家族のための温泉ポイント
2014年に子供たちを連れて公共交通機関で奈良旅行をした時に、立ち寄りしたいけどアクセスが難しそうと思って諦めた温泉。2022年の旅行の際に宿泊できた。思っていた以上に良い温泉だった。
お風呂は長方形の内湯のみ。冷鉱泉を沸かして、浴槽内は38.5度のぬる湯になっていた。
茶色にわずかに緑色が入った濁り湯で、濁りが強そうに見えるが実際に入ると、底がギリ見えない程度の薄い濁り。
湯口からはぬるめのお湯が出て、対角線上の浴槽内から少し熱めのお湯が泡とともに注入されている。湯口の下には鉄分らしい茶色い粒状の湯の花。
鮮烈な鉄臭!ぎっちりしっとりと滑らない肌触り。湯口から少し味見してみると、弱いじゅわじゅわ感と口の中が渇いていないのに乾ききったような不思議な刺激がある。
ぬるめなのでゆっくり入れる。上がった時はベタベタするように感じるが、完全に乾くとパウダリーなサラサラ。
汗も出なかったのに湯上り少しして、心地よく体の中から温まっていることに気づく。この体の中からのじんわり感は確かに炭酸泉のなせる業。さらに鉄分が温まりを持続させる。
翌朝の朝風呂では浴槽内のお湯はもう少し温かくなっており、おおむね41度程度。
ご主人に伺った話では、湯口と底の注入口からは同じ加温源泉を入れていて、メインは底から入れている方。湯口は飾りのようなものだということ。
金峯山寺や吉水神社のある吉野山のメインストリートからは離れた谷筋にあるこの宿だが、登山道というほどでもない急な登りを歩いて15~20分で吉水神社に出ることができるそうだ。