子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆
子連れ家族のための温泉ポイント
わりと何もない山の中。川筋に沿って細い道をずっと進んでいくと、とても綺麗な温泉施設に着く。大きなところではないが、宿泊もできるもよう。
訪れたのは2022年8月で、その年の10月にWEB媒体で紹介したいと連絡を取った所、実は来月廃業することになったと残念なお知らせを受けた。
だからこれをまとめている2023年現在、既に「西吉野桜温泉 桜の湯」は無い。理由は聞けなかったが、まだコロナ禍が終わっていない時期だ。いろいろと事情があったのだろう。まだまだ綺麗な施設だったのに残念この上ない。
さて、ここがどんな温泉だったのかというと、中央が吹き抜けで天井の高い室内で、和風でお洒落、お風呂の他に日帰りで利用できる施設として食事処と休憩室があった。
お風呂は内湯、露天風呂、サウナ、水風呂があり、お湯は無色透明、蕗の煮物のような独特のにおいがある。25度ちょいの源泉を41度まで加温している。
無色透明だけど、お湯の表面に半透明の欠片のような湯の花がたくさん浮いているのが面白い。これは湯の花であるとの説明の掲示もあった。
手触りはにゅるっとする感触が少しと、ヌルヌルとした感触がいっぱい。乾くまで全身がヌルヌルするぐらい。
お風呂の作りもとても変わっていて忘れられない。内湯の奥に露天風呂があり、四角い浴槽の他、楕円形の洒落た洋風陶器風呂が2つ。この陶器風呂は縁からお湯を溢れさせるしくみなので湯の花が見つからない。他は底から注入して底から逃がす(吸い込みはない)仕組みなので、湯口からは何も出さず、表面には湯の花が残る。
そして露天風呂から階段を降りるとカフェ風のウッドデッキがある。なんとここではブザーを鳴らしてドリンクが頼める。
サウナのととのい用のスペースだと思うが、露天風呂から裸で階段を下りてきてそのままくつろぐ場所だと思うと面白い。
湯上がりはお腹が空いたので、めはり寿司とソフトクリームを食べた。ソーダ味のソフトクリームは固すぎたのか、なかなか笑える形状だったけど美味しくいただいた。お洒落で綺麗でまだ新しい施設だったのになくなってしまったのね。