子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ ぬるい(つめたい)浴槽もあり
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
島原半島の「ホテルシーサイド島原」は海沿いに建ち向かい合って2棟。より海に近い方が本館で、どちらかというと高級感がある。一方、別館の方はいかにもリーズナブルな雰囲気。装飾をこそげ落としてシンプルに質実剛健に。
このホテルは温泉ライター仲間の権丈さんに教えてもらった。浴室は本館、新館の両方にあり、時間帯によっては片方しか入れない。ちょうどこの時は別館タイムだった。
別館のお風呂は最上階の6階。本館よりは海から離れているがそこは高さでカバーだ。内湯の窓や露天風呂からたっぷり水平線が見えるロケーション。
内湯には浴槽が2つ並んでいる。大きい方は無色透明で温かいマグネシウム・ナトリウム―炭酸水素塩温泉。少々塩素消毒臭のある循環。
もう1つこそがこのホテルの真骨頂。透明に近いがほんのりと濁り湯で、黄茶色っぽい色が付いている含二酸化炭素―マグネシウム・カルシウム・ナトリウム―炭酸水素塩泉。モール泉みたいな色。こちらは27.4度とかなりひんやり。
それから露天風呂。浴槽の作りにあまり風情は無いが、海一望の景色は爽快感。内湯より熱めに設定されていてさっぱりする感じだ。これも内湯の透明なお湯と同じ源泉と思われる。塩素消毒臭はこの露天風呂が一番強い。
一通り入ってみた後、内湯の冷たい方に戻ってきた。泡付きが多い。それもスーパー銭湯の人工炭酸泉のようなすぐにびっしり付くやつじゃなくて、品よく泡が肌に着く。においは甘めの金属臭。九州は醤油も甘いが温泉のにおいも甘いなと余計なことを考える。味はじゅわっとして出汁を入れた金属臭の飲み物という感じ。かなり美味しい。
水風呂が苦手な私は1回目に入った時は冷たくて動けなくなってしまったが、2回、3回と出たり入ったりしているうちに慣れてきた。最初は鳥肌が立っていたが、そのうち立たなくなりじっと入っていられるようになった。上る時もガタガタ震えるほどではなかった。それに上ってすぐにポカポカジンジンと中から温まってくる。
最初は景色の良さに感動したが、最後はお湯の良さに感動する温泉。