子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★★ 温度は適温、泉質は特に問題なし
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
紅葉の季節の志賀高原は本当に綺麗なんだよ。・・・綺麗なんだけど、観光産業に関しては、やる気あんのかコラって思う。今回も思ったけど、以前にも泊まりで秋の志賀高原に来たことがあって、その時も同じことを思っていた。こんなに景色が美しいのに休業中の店とか、呑気に営業時間短めにしてる店とか。さっきまでいた草津温泉が、紅葉も売りにしてバリバリ観光推進して実際に観光客であふれているのを見た後だとギャップが凄い。まあ志賀高原のトップシーズンが冬なのは判っているけどさ。
本当のところ、今日が月曜日って言うのもいけないんだが。週末のお客さんがチェックアウトして、これから清掃するからってお湯を落としているホテルもある。そんな感じで群馬側から峠を越えて登ってきて、軒並み日帰り温泉をふられて、ようやく入れてもらえるところを見つけたのがここ、ホテル志賀サンバレーだった。
周辺には野生の猿がうろうろしている。空は晴れ渡り、山は黄金色。ひと気はあまり無い。志賀高原サンバレースキー場のリフト乗り場が目の前だから、スキーシーズンにはゲレンデ前の便利なホテルになるのだろう。
外観はちょっとスイスシャレー風。三角屋根で煉瓦造り。新しくは無いが館内も綺麗で窓から紅葉が照り映えている。フロントは空だったが、売店で仕事をしていた男性がすぐに来てくれて、少し日帰りの受付時間には早めだったがお風呂に入れることになった。対応もとても感じが良い。
浴室は眺めの良い上層部に。広々として綺麗な脱衣所には無料で使えるマッサージチェアも置かれていた。
清掃が終わった直後の浴室は無人。まず最初に正面の窓の外の見事な紅葉にため息が出る。
展望大浴場は近景、中景、遠景全てそれぞれの距離の紅葉。遠景には隙間から遠くの山も。本当に目が覚めるような見事な錦。男湯は2階、女湯は3階なので、今ごろ夫も高さが違うだけで位置は同じ景色を見ているはず。
湯口の他に浴槽の中ほどからも二ヶ所ほどお湯が注入されている。位置は少し半端ながら、高さやお湯の強さは圧注浴っぽい。
温度はごく適温。無色透明。きっしきしの肌触りで単純温泉だがカルシウムっぽさが強く出ている。においはあまり無い。
しばらく入っているとのぼせそうになるほどよく温まる。指がしわしわになってきた。それにしても景色を見ているだけで贅沢な気分だ。
展望大浴場の隣にはもう一つお風呂のある部屋があり、おそらくこれが露天風呂・・・というか、半露天風呂だと思う。というのは、蛇腹の窓を閉め切っているので今は露天風呂じゃなくて湿度の高いサンルーム風浴室になっているため。窓を開ければ露天風呂っぽくなるはず。
ここは床が畳。お風呂自体は展望大浴場と下で繋がっている。お湯はこのサンルーム露天の方がかなり熱めだった。
湯上りにはロビーでリンゴジュースを頂いた。日帰り温泉入浴料にリンゴジュース1杯が含まれるっていうのは長野県らしいサービス。ロビーは暖かく雰囲気もよかった。どやどやと大勢の人の入ってくる気配がして入口を振り返ったら、ハイキングを終えたらしい一行がホテルに到着したところだった。