子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆ ぬるめ適温だったが熱いときも
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
仕事で松本に来た後、長野駅前で解散になって、さてどこか温泉地に寄って帰ろうと思ったとき、そういえば戸倉上山田方面は未踏だったと思い出した。さらに戸倉には電車の駅があるじゃないか。ということは、車が無くても行けそうだ。
しかし、いざ戸倉駅で電車を降りてみると、駅前はなんにもなかった。しかも温泉街は駅からすぐではなく、歩いて20分掛かるという。なんという中途半端さ。車ならすぐだろうが、電車で来たと言うことは歩くかバスに乗らなければ(貧乏なのでタクシーという選択は無かった)。
午後3時頃と言えば旅館のチェックインタイム。ならば路線バスがあるに違いないと駅で聞けば、なんとバスは不定期で今は来ないという。本当にやる気あるのか、この温泉地?
しかたないので駅で観光マップをもらって歩き出すことにした。幸い雨予報のはずが空は晴れ、気温も高からず低からず。
しかし結局私は20分歩けばたどり着くはずの戸倉温泉街に着くことはなかった。なんということはない、途中に良さげな日帰り温泉・共同浴場が点在していたので、寄っているうちに時間切れとなってしまったのだ。
そうして駅を出て最初にやってきたのがこの戸倉国民温泉。マニアにも名湯と名高い。
しかし着くのは簡単では無かった。観光マップの位置が微妙すぎて迷った。頼むから道と道の間に目的地を置いて、どっち側に入口があるのかわからないような絵地図を作るのやめてくれないかな。
国民温泉はめちゃめちゃ温泉には見えづらい外観。しかし車はいっぱい停まっている。たいそうな人気。
番台方式で、ちょっと小さめな東京都内の温泉銭湯みたいな作り。脱衣所には絵本とストーブ。瓶入り100円牛乳もあるよ。
シャワーは壁際で固定式が半分以上。浴槽、シャワー、カラン、全てが源泉掛け流しと脱衣所に明記されている。
浴槽は楕円形のタイル張り。入ってすぐは少し滑るかなぐらいの肌触りだが、そのうち表面にジェルを引いたような極上の手触りになる。なんだこの美肌温泉?
さらに入っているときしつく肌触りは全て消え、少しにゅるっとして全てがすべすべ。
湯口にはホーローのコップ有り。湯口の風下に入っていると弱い傷んだゆで卵臭。飲んでみるとゆで卵に少し甘み。しょっぱくはない。今はぬるめだけど、熱い湯も出てくるよと常連さん。
一番印象に残ったのは、脱衣所のBGMに演歌がかかっていたこと。そして服を着終わった入浴客が、私の隣で曲に合わせてノリノリで踊っていたこと!