子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ お湯は5階が特にぬるめ
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ 1階の脱衣所にベンチあり
子連れ家族のための温泉ポイント
戸倉上山田で湯本を名乗っている。でも自家源泉なの? とりあえず戸倉上山田温泉街にある旬樹庵グループの4つの宿の一つで、旬樹庵の宿はそれぞれ源泉が異なり、泊まれば無料で残る3軒の宿のお風呂にも入れる。
4軒のうち、泊まったのはこの「湯本 旬樹庵 柏屋」。温泉街の比較的便利な場所に面していて、玄関周りやロビーはリニューアルしたようで和モダン調に綺麗。ただし館内はかなり狭苦しく、ぎゅうぎゅうに施設を詰め込んである感じ。
でも特に泊まって不自由はなかった。食事も部屋も値段相応。そしてグループ宿の湯巡りができるんだから文句はない。ただし4軒のうち1軒、「湯楽 ゆうざん」だけはコロナ禍のこの時、休業していて入れなかった。
お風呂は1階と5階にある。5階のお風呂の片方は展望露天風呂付きなので、夜中に男女が交代になる。女湯になるのは朝だった。
まずは1階のお風呂から入った。透明感があるが緑色がかったお湯で、浴室のドアを開けた途端に硫化水素臭が鼻を衝く。薬っぽいほどのゆで卵のにおい。腐っていなくて、あの茹でた黄身のポクポクしたとこみたいなにおいがする。
循環はしていないけど加水と加温はありになっていて、温度は昼間は熱く、夜は42度ぐらいの適温になっていた。
味見をするとゆで卵じゃなくてもっと薬っぽい苦さ。肌触りはいいが、滑るとも軋むともつかない。
1階のお風呂は左右対称のユニークな形で、左右の両方とも同じ熱さ。お湯が増えると溢れるのではなく、底に近い内壁の穴から外の床に圧力で排出されるようになっている。
翌朝は5階の展望風呂へ行ってみた。夫が行けば分かるけど笑っちゃうと言っていた理由がわかった。鳩よけに青いネットが張ってある。
せっかくの展望露天風呂なのにだいなし。でも見ているとひっきりなしにひさしめがけて鳩が飛んできて、バッサバサ。
露天風呂の温度は37.4度でほぼ不感浴といったぬるさ。体温と同じくらいに感じられ、ゆっくりと入っていられる。こちらのお風呂はあまり緑色もせず無色透明。灰色から黒の消しゴムかすより儚い湯の花がちらほら。飲んでみるとやっぱり苦い。
そして鳩。鳩がたくさん飛んでくる。ネットは張ってあるがその辺に泊まってはクックル~。笑っちゃうほどクックル~って合唱してる。