子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 泉質は刺激などは特に無し、湯の温度も適当
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★☆☆ 立ち寄り湯は昼食プランのみ、脱衣所にベビーベッド完備
子連れ家族のための温泉ポイント
昼神温泉とは印象的な名前だ。
由来をたどると、「昼」ではなく「蒜」らしい。
日本武尊がここを越える時、山の神に襲われ、昼食に食べていた蒜で撃退した逸話が残る。それ以来、旅の安全を祈り、昼神を越えるときには旅人は蒜を噛んだという。
昼神温泉は、伊那谷では珍しく、湯量豊富で、適温の湯が湧く。一軒宿が多いこのあたりで唯一の大きな温泉街を形成している。
湯多利の里 伊那華(ゆったりのさと いなか)は、今年(H14)の春にリニューアルしたばかりだ。それ以前の名称はホテル伊那華といった。阿智川沿いに立つ明るいレンガ色の外観で、遠くからでもかなり目立つ。
湯多利の里というネーミングは、お湯を多く利用できる里というなかなか直接的なものでちょっと笑えるかも。
ここは流行に乗ってか、足湯にかなり力を入れている。
露天風呂のところにも足湯があるが、それとは別に、足湯だけのコーナーが設けてあり、服を脱がなくても楽しめる(画像右)。
ここの足湯は、八種類あるというが、要は足元をツボ押しのでこぼこにしたり、泡を出したりして変化をもたせた浅い浴槽が八種類そろっているということだ。
まあ、そんなに真面目にやるというほどではないけれど、靴だけ脱げばすぐできるから、カップルなどで座って楽しむには良いかもしれない。これも一種の混浴かな。
浴室の方は、内湯四種類、露天風呂七種類とうたっている。内湯の内訳は、大浴場、気泡湯、バイブラ湯、寝湯だ。露天風呂は男湯は岩風呂二種類とサウナ、女湯は、岩風呂、サウナ、立ち湯、檜風呂、季節湯、打たせ湯、足湯(こちらは竹炭を沈めてある)の七種類だ。
朝のみ、男湯と女湯が入れ替わる仕組みなので、立ち寄りで利用した場合は、七種類のお風呂は自動的に女性用となる。
季節風呂はこのときは、秋の信州らしくりんご風呂となっていた。もちろん子供は大喜びだ。
しかし露天風呂はどれも懲りすぎで、お湯は昼神らしさどころか、温泉らしさの片鱗も見られないありさま。リニューアルしたてでこれでは、お湯のことを考えずにリニューアルしたとしか思えない。
ただし、内湯の大浴場だけはまともだ。
一箇所強力に吸入しているところがあるが、湯口や浴槽内の注入口からはずっと多くの湯が投入されており、かなりの量が掛け流されていく。ちゃんとにゅるにゅる感も硫黄臭もある。
なお、このときは、他に同じ昼神温泉の、日長庵 桂月と湯元ホテル阿智川に立ち寄りし、ここ、湯多利の里 伊那華に宿泊した。
夕食用の部屋は、ツアー客でもちゃんと簡易な仕切りをつけた個室で、子供づれには大変ありがたかった。