子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ お湯は少しぬるめ
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
夫が面白そうなところを見つけたよと言う。「Googleで高評価だって」。それは話半分にふーんと聞いていたけど、自分でも調べてみると高評価も何もその時点でGoogleでまだ3人しか評価してなかった。逆に面白いかも。
しかし玄関のガラス越しに見るとカーテンが閉まっていてクローズしているように見える。張り紙一つない。やってるのかな?…これ。
試しにドアを開けてみたら開いた。鍵は掛かっていないよう。すると営業中なのか?
しかし玄関は靴が散乱し、ロビーは宿の私物と思われるものがいろいろ置いてある。現役の日帰り温泉とは思えない。
玄関の内側にブザーがあったから、何度か鳴らしたり大きな声で呼んだりしてみたが、誰も出てくる気配がない。いったん諦めた。
それで沓掛温泉の共同浴場小倉乃湯に寄って先を急ごうとしたが、私はさっきの「ふるさと」が気になって仕方がない。戻るのが嫌いな夫をなんとか説得し、引き返してみた。すると、相変わらず玄関はカーテンが閉まっているが、さっきとはカーテンの位置がずれているような。
夫はもう小倉乃湯で満足したから入らないというので、私一人で行ってみた。ドアを開けるとご主人がロビーでくつろいでいるところで、私が入ってくるとびっくりして身を起こした。
「温泉、入れますか?」と聞くと、大丈夫とのこと。
さっきはやっぱりお留守で――農業もやっているので施設にいないこともあるという、じいちゃん(とご主人が言った)はいるけど、お客が来ると面倒なのでカーテンを閉めちゃうんだとのこと。
じゃ、最近になって日帰り温泉を始めたのかと思うと、4年ぐらい前までは旅館で、その後日帰り温泉にして既に3年ぐらい営業していると。今が2022年末だから、2019年ごろから日帰り温泉を始めたらしい。
そして男湯と女湯があるけど、ガラガラなのでご夫婦で貸切でも入れるよと提案してくれたけど、なんせ夫はもう入る気が無いらしいし、私一人で女湯に入らせてもらった。
なお、ぬるいので今からボイラーを付けて来るよと言ってくれて、加熱しない方がいいと思った私はいったんは断ったけど、本当にぬるいからというので付けてもらった。半月前に函館でひざを痛めて、さっきの小倉乃湯でも痛みが取れなかったので、少し温めた方がいいかもという気がしないでもない。
お湯は無色透明。湯口からはぬるいままの源泉が出ている。ほんのりゆで卵っぽいにおい。中で吸い込んで、加熱して再注入。底近くの穴からサイフォン排出。
ここのお湯には白い湯の花がいっぱいあった。少しキシつきあり。ほぼ体温と同じぐらいの温度だが、温かいお湯が出る所に膝を当てていると痛みが薄れるような気がする。
こうしていると膝だけが温かい。全体的にはぬる湯の不感浴で、膝だけが温められるこの状態が一番いいかも。
ちなみに浴室や脱衣所は雑然としたロビーに比べるとめちゃめちゃ綺麗だった。