子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ 湯はぬるめ、泉質も特に刺激なし
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所が規模の割りに狭く、混んでいるとき赤ちゃん連れは辛いと思われる
子連れ家族のための温泉ポイント
文章は2003年のものですが、写真は2019年の取材時に撮影したものです。2019年のレポートは長野「白骨温泉 泡の湯」混浴なのにマジで女子旅に勧める理由がコレをお読み下さい。なお撮影許可は得ています。
「三日入れば三年風邪を引かない」のキャッチフレーズで有名。信州の名湯。雑誌が露天風呂、混浴風呂などの特集を組めば必ずグラビアを飾るといわれる有名どころ、白骨温泉泡の湯旅館に行ってきた。
8月最後の週末、天候雨のち曇り、おりしも乗鞍ではマウンテンバイクのイベントが行われるはずであったが、これが天候不順により中止、何から何まで温泉の混む要素が揃っていた。ただでさえ、常に猛烈に混み、さらには平日でも入場制限をされることもあるという泡の湯のお風呂、果たして入れるのであろうか、危ぶんでしまった。
スーパー林道からアクセスすると泡の湯旅館は白骨温泉に入ってすぐだ。高級旅館の佇まいの駐車場には車が数台停まっているだけで、あれ?と思ったら、外来入浴用の駐車場は別なのだった。
まだ本館の外来入浴の受付が始まって間もないはずだが、案の定駐車場はほとんど埋まっていた。外来専用のお風呂もあるからだ。先に停めていた友人が「こっちこっち」と受付の場所を教えてくれる。何だか建物の裏口みたいな感じで、当たり前だが宿泊客とは相当差別されているなぁと思った。
野天風呂ばかり有名だが、内湯の雰囲気もとてもよい。浴槽は二つ並んでいて、広い方が源泉をそのまま空気に触れさせずに汲み上げて浴槽内から注入しているというぬる湯だ。39.7度と書いてあったがずっとぬるく感じる。体感温度は35度ぐらいか。夏だから気持ちよく入れる。
(内湯の画像は右が男湯、左が女湯。つくりは左右対称であるだけで同じようだ)。
鮮度の良い温泉は、たとえ濁り湯の泉質でも汲みたては透明だという。この内湯はまさにその通り。更に驚くべきはその泡。炭酸成分がぷちぷちと上がってきて、水面ではじけている様子がよく判る。水面には小さな輪がいくつもいくつも現れては消えていく。
体にも多量の泡がつく。びっしりと細かい泡が肌について、青白く浮き上がって見えるようだ。なでるとさあーっと湯の中に散り、また新たな泡がびっしりと隙間無くつく。これこそが「泡の湯」の真髄。
隣の小さな浴槽は加熱してあるらしく41度に調節してある。外の露天風呂ほどではないが白濁している。内湯にも小さな露天風呂が併設されている。こちらも少々熱めだ。
次に有名な混浴大野天風呂の方に行ってみることにしよう。
脱衣所が別で、一度服を着なくてはならない。タオル巻きでも移動できないことは無いが、何しろギャラリーが多いので勇気がいる。
この露天風呂はちゃんと男女別の脱衣所があるが、この脱衣所がまた驚くほど狭い。二人も入ればいっぱいという感じだ。入浴前からぐったりしそうだ。何でも男湯の方は、内湯から直接大野天風呂に通じる非公式?なルートがあるらしく、パパやパパと一緒に男湯に入っていた5歳の長女は、知らないおじさんが「こっちが近道だ」と連れて行ってくれたらしい。
青森の酸ヶ湯なんかと違って、女性用脱衣所から直接湯の中に入れるのは有難い。入ってしまえば白濁度が高いので、見られる心配はない。なるほど混浴難易度が低い露天風呂だ。
かなり深いので幼児は背が立たないかもしれない。
お湯は…内湯のアワアワを堪能してしまった後では、いくら綺麗に白濁していようと感動しなかった。お湯の幸せな感じと言うのは、内湯のほうがずっと上だったように思う。景観なら昨日の白骨温泉公共野天風呂の方がいい。
この泡の湯野天風呂はまあ、話の種に入ったと言うことで…。
とりあえずせっかく入ったのだから、浴槽内を一周してみた。確かに広い。
でもあまりに人が多すぎて全然落ち着かない。
丸い形なのかと思ったら、真ん中くらいで途中まで仕切られていて、一箇所しか奥へ行く道が無かった。
場所によって適温だったり水のように温かったり。
入浴客は男性がほとんど。カップルがちらりほらりという具合。
透明度が低く、青みがかった乳白色の白濁湯の上に顔しか見えないため、ほとんど生首がずらりと浮いている状態(笑)。
大野天風呂がいまいちだったので、再び内湯に戻った。やっぱり白濁していなくてもこっちのお湯が好き。時間があったらずっとここに入っていたい。