子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ ぬるめの浴槽あり、家族風呂あり
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
九州地方は東北と並んで温泉が豊富というイメージがある。その中に於いて、なぜか広大な面積を持ちながら、いまひとつ温泉に恵まれない宮崎県。
そんな宮崎県の温泉はえびの市に集中している。えびの市自体が熊本県・鹿児島県との県境にあるので、もしここまでが熊本もしくは鹿児島の版図だったら、もっと宮崎県の温泉は乏しいことになっていただろう…なんていつも思ってしまう。
よって、宮崎県に於いて温泉強市であるえびの市だが、その一方で一軒、また一軒と温泉宿が減りつつあるイメージもある。えびの市で宮崎県の温泉は支えられているのに!(言い過ぎ)
えびの市の京町温泉郷の中心的存在が、今回宿泊した「京町観光ホテル」だ。なんとか観光ホテルというと大型観光バスが停まる高層の大型宿泊施設をイメージするが、ここはそこまで大きくない。館内はそこそこ広いが、ロビーなどはアットホームな感じ。
お風呂は男女別の大浴場のほかに貸切風呂の家族風呂が2室ある。2023年現在は公式サイトで1時間1200円となっているが、私が泊まった2022年6月時点では、コロナ禍だったこともあり、空いていれば札を返して自由に利用できたと思う。
大浴場の浴槽はけっこう特徴的。多角形の浴槽の中が3槽に仕切られ、湯口は一か所、残りの2つには内壁に開けられた丸穴からお湯が流れ込むようになっている。
だから湯口のある槽が一番熱く42度ほど。中間で40度、一番ぬるいところは備え付けの温度計が無かったが、ここだけ浅い。子供と入るにもいいかも。
露天風呂は立派な屋根付きで雰囲気がいい。お湯の色は黄色から緑、茶色へのグラデーション濁り湯。
少しすべすべと滑る感触があり、そのあとキュッと止まる。粘土のような鈍いにおいの後から刺激的な灯油とも臭素ともモールともつかないものが追ってくる。味もあるがなんともいえない。
湯上がりは完全に乾くまで少しべとつく。なんだかいろいろなタイプの性質が入り混じっているようで面白い温泉だった。
泊まったけど素泊まりだったので食事に関する写真やコメントは無し。お部屋は洋室にした。チェックアウト時にセルフサービスのコーヒーが飲める。女将さんが親切で好印象。