奥霧島温泉郷 極楽温泉 匠の宿

瀟洒な天然炭酸泉シュワシュワの温泉宿

  • 所在地 宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田7449 TEL 0984-42-3326
  • 泉質 含炭酸鉄泉
  • 日帰り入浴営業時間 7:00~21:00(最終受付20:30)
  • 定休日 年中無休、ただし水曜日10時~15時はメンテナンスで休み
  • 日帰り入浴料 大人550円、小人250円
  • 設備 男女別浴室、男女別露天風呂、サウナ、水風呂、貸切風呂、有料休憩室、宿泊施設等
  • 公式サイトURL https://www.gokuraku-sanga.com/  
[2022年6月のデータ ただし、営業時間、入浴料等は2023年8月のデータ]

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  • 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ お湯はぬるめの浴槽あり。
  • 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッドあり

奥霧島温泉郷 極楽温泉 匠の宿 体験レポート

極楽温泉匠の宿

宮崎県の西諸県郡(にしもろたかぐん) って、高原町(たかはるちょう)しか存在しないのね。もともとは複数の町村から成り立っていたけど、明治時代以降町村合併や郡からの離脱が行われて、平成22年に野尻町が隣接する小林市に編入して以来、高原町オンリーに。

極楽温泉匠の宿の敷地内

その西諸県郡自体、明治時代には鹿児島から宮崎に、また鹿児島に、さらに宮崎に管轄が移っている。アルザス・ロレーヌか!? 翻弄されている感じ。

極楽温泉匠の宿の通路

実際私もここに来る時に、宮崎県えびの市に泊まって、鹿児島県湧水町の温泉に入って、また宮崎県小林市の温泉に入って、鹿児島県霧島市に泊まって、宮崎県のここに来た。県境を行ったり来たり。

極楽温泉匠の宿の暖簾

さて、その西諸県郡高原町の極楽温泉 匠の宿は瀟洒な雰囲気の旅館だけど、朝早くから立より入浴は可能。回数券などもあり、地元の人が日常的に使うお風呂としても想定されているよう。

有料休憩室兼建築図書館「木守り」
有料休憩室兼建築図書館「木守り」
木守り
木守り内部

受付周辺も蔵のような土間で、和モダンな雰囲気。ただし綺麗で設備が整っているのに入場料が手ごろであるぶん、シャンプー、ボディーソープ類の備え付けはなく、必要な人は受付で購入するようになっている。

極楽温泉匠の宿の脱衣所
脱衣所

内湯の浴槽は大きな石をくりぬいた珍しいもの。そこに明るい黄色というか、オレンジ色のお湯がたっぷり入っている。この色の鮮やかさにびっくり。

内湯の石の浴槽
内湯の大きな石をくりぬいた浴槽

さらにそこから繋がった小部屋のような内湯があり、ほぼ水風呂といってよい浴槽が2つ。

天然高濃度炭酸鉄泉
天然高濃度炭酸鉄泉と水風呂

このうち手前の透明な水風呂は名水を使ったお風呂。そして奥が天然高濃度炭酸鉄泉となっている。おそらくオレンジ色の温泉を非加熱で入れているのではないだろうか。あまり空気に触れていないからまだオレンジ色になっていないと思われる。

高濃度炭酸鉄泉と名水の水風呂
左が天然高濃度炭酸鉄泉、右が名水の水風呂

どちらかというと、澄まし汁のような淡い濁り。

極楽温泉匠の宿の炭酸泉

またこのほかに露天風呂とサウナがあり、露天風呂には内湯と同じ色のオレンジのお湯がぬるめで入っている。

極楽温泉匠の宿の露天風呂
露天風呂

まず露天風呂から入ってみた。鉄臭が凄い。オレンジの色の元はこれ、酸化した鉄だ。肌触りはキシつく。ぬるいからこそゆっくり入れる。

次に小部屋の天然高濃度炭酸泉に行くが、18.6度と冷たすぎ。ひゃっと飛び上がってしまう。足を膝まで入れたところで一回目は惜しくも撤退。この時点では、肌にアワが瞬時に付くという感じではなかった。

内湯の石風呂
内湯の石風呂

しばらく内湯で温まり、再チャレンジ!今度は腰まで入れる。しばらく入っていると、細かいアワが付き始める。しかしまだ冷たすぎて、アワを払って楽しむ余裕は無し。

極楽温泉の飲泉
飲泉設備

もう一度内湯に温まりに行く。この時初めて飲泉設備に気づいて源泉を飲んでみる。鉄味が強く、血の味のようだが思った以上に炭酸がばっちり効いているのでかなり美味しい。パチパチシュワシュワと刺激的。後味は金属の苦みが尾を引く。

その後も何度か内湯とほぼ水風呂の高濃度炭酸泉を行き来して、最後は肩まで入れるようになった。

極楽温泉の提灯

湯上がりは頭がスッキリとさえわたり、手足の毛細血管が拡張して全身がぼわーっとしびれている。サウナには入っていないんだけどサウナ以上にととのえそう。温熱交互浴×高濃度炭酸泉効果で忘れがたい温泉になった。

木守りの蔵書
「木守り」の蔵書

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