子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度は比較的適温
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ ベビーベッドあり、ベビーチェアあり、休憩室・家族風呂あり
子連れ家族のための温泉ポイント
JR石巻線の終着駅「女川駅」。ここの駅舎が日帰り温泉になっている。駅の正面、道を挟んだ向かいはシーパルピア女川という道の駅のようなショッピングモールになっていて、広い敷地に区画された新しい町並みは美しいけれど一度津波で全てが流されてしまったことを思い起こさずにはいられない。
斬新な駅舎のデザインは建築家 坂茂の設計。駅だから汽車ぽっぽに温泉の湯で「ゆぽっぽ」かな。
足湯は外にあるのでここだけなら無料で利用ができる。駅の待ち時間とか。
ゆぽっぽは駅の中なので線路が見下ろせる立地にあり、休憩室も付いているが露天風呂はない。内湯だけ。
浴室は思ったほど広くはなく、白いタイルに青系、紺系で大きな絵がプリントされているのがお洒落で印象的。森の中の鹿や富士山とおぼしき山のシルエット。浴室の窓は磨りガラスで外が見えないようになっているが、それがまた空というか宙っぽくここの雰囲気に合っている。
浴槽は二つあり、四角いものと半円形。半円形の方は水道水のお風呂で、もう一つが温泉。どちらも塩素消毒のにおいが強い。温泉はpH8.8の低温泉を加熱利用。
お湯の色は新緑の緑を水で溶いたような透明感があり綺麗な黄緑色。底の沈殿物は湯の花だという張り紙があったが、沈殿物なんてないだろう…と思ったら、あった。かなり大きな褐色の粒。つぶすと泥みたいになる。
旗触りはキシキシ。温度は適温。味はかなり甘塩っぱく、苦みもある。消毒臭のにおいはひどいが、湯上がりのサラサラ感はなかなか気に入った。
男湯との境の天井近くに「なつかしギャラリー」と銘打って、津波前の女川の写真を展示していた。単に写真を引き伸ばしてパウチしただけのものだが、浴室から見るギャラリーというのは変わっている。ここで展示する写真はまだまだ募集中らしいよ。