子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度は適温、塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★★★ 脱衣所にベビーベッド、ベビーバス、ベビーチェアあり
子連れ家族のための温泉ポイント
荘厳な大浴場。これはインパクトがある。
秋保温泉の老舗旅館「岩沼屋」が2020年に大江戸温泉物語に権利譲渡、その後リニューアル工事などを経て、2023年に大江戸温泉物語の新ブランド、TAOYAとしてオープンした「TAOYA秋保」。「岩沼屋」の名前は消えたものの、当時からあるこの大浴場の佇まいは残された。
このリブランドしたTAOYA秋保に取材に出かけた。浴室等、撮影は全て許可をいただいた上で撮影したものになる。
TAOYAは大江戸温泉物語の中でも高級感を意識したブランドで、オールインクルーシブを特徴とする。
大浴場に関しては、「風ノ音」と「滝ノ音」という二つを男女入れ替え制で使っている。両方とも内湯+露天風呂の作りで、一番上の画像の広々として風格のある内湯は「風ノ音」の方。
この「風ノ音」の内湯は非常に絵になるため、しばしば大江戸温泉物語の広告にも目立つ位置に登場しているように思う。実際は天井の高さ、木の柱で支えた趣き、岩風呂の横が大きなガラス窓で庭園をのぞむことなど、どこを切り取ってもため息しか出ない。
まさに洗練された湯治場のよう。とにかく空間の広がりがとても贅沢だ。
「風ノ音」はなんといっても内湯のデザインが素晴らしいが、露天風呂は竹林が見えてこちらも風流である。
もう一つの「滝ノ音」はリブランドの際に大理石の露天風呂を新設した。夕方にはライトアップされた滝が美しい。岩風呂からこの滝がちらりと見えるが、大理石風呂からは簾で隔てられているから見えないかも…と思ったら、浴槽に肩までつかるとほどよく目線が下がり、ちゃんと見えるのだった。
お湯は隣の「伝承千年の宿 佐勘」が湯元だというが、秋保共同浴場の混合泉にさらにいくつかの源泉を足している。
ほどほどのつるつる感と淡い塩味。浴槽は基本的に掛け流しではない。また水風呂は水道水だが、ぬるめの方は冷ました温泉水。
全体としては、やはり「風ノ音」の内湯の風情が一番おすすめ。また早めにチェックインしてラウンジで過ごせばラグジュアリーな滞在になると思う。