子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度はぬるめ、塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ ベビーベッド無しだがベンチ有り、貸切風呂あり
子連れ家族のための温泉ポイント
鎌先温泉はもっふもふのキツネに会える「蔵王キツネ村」の近く。温泉街を形成しているが、コロナ禍でもあり、泊まった「最上屋旅館」と奥に建つ「時音の宿 湯主一條」ぐらいしか電気が付いて見えなかった。通り沿いからは見えない小道の奥の宿まではチェックしなかったが。
「最上屋旅館」もほぼガラガラ。我が家の他にもう1組ぐらいだったかな。まあ平日だしね。
もともと貸切風呂付きのプランで泊まったが、本来は30分単位の貸切風呂も、チェックインするなり時間制限なしで好きなだけゆっくり入っていいと鍵を渡してもらった。
それはいいんだけど、実際に貸切風呂のある4階まで上ってみたら、まだ浴槽の半分もお湯が入っていなかった。拍子抜け。しかも展望風呂と聞いていたのにびっくりするほど展望が無い。なんのためにわさわざ4階までお湯を引き上げているんだ??
とまあ文句ばかり言っているようだが、文句はここでおしまい。お湯はいい。他に特に文句はない。とてもいい宿だ。
源泉そのものが36度ちょいとぬるめなので、加熱はしているけどそれでも浴槽もぬるめ。夏場は非加熱で入ってみたいけど、今は3月だしね。
浴槽はレトロタイル貼りで舟の形。あまりにおいはせず僅かな濁り。何も入っていなかったが水風呂とおぼしき浴槽もあった。でもなんで椅子と洗面器がバラ模様の紫なんだよう。もう笑わせに来てる。
浴槽の底にはザラッと粒。鉄分かな? ぬるいのに本当によくあったまる。
大浴場は夜の10時半に男女入れ替えになる。10時半までは「東光の湯」が女湯で、「三宝の湯」が男湯だった。
ガラガラの今日は広すぎるほどだが、宿の規模から言ったら少し小さめかも。ドアを開けた瞬間から襲い来る桧臭。浴室内の壁の板が新しいからここからにおうのかな。とてもいいにおいだけど、温泉のにおいがわからなくなりそう。
こちらも貸切風呂同様、うっすら茶褐色の濁り湯。入ると今度は新鮮な鉄臭に甘いにおいがプラス。。削りたての金属みたいだ。ちょっと嬉しくなる。飲んでみると淡い甘塩味。
貸切風呂以上に底の沈殿物が多いが、指につけて持ち上げようとすると、お湯の表面に到達する前に溶けて消えてしまう。だから指がオレンジ色になったりはしなかった。肌触りはサラサラとして滑らせるとキュッと途中で止まる。
翌朝は「三宝の湯」へ。こちらは「東光の湯」の倍ぐらいの広さがありそう。明るい日の光の下でお湯を見ると、細かい茶色の粒がたくさん浮いていてそれが濁りを作っているのがよくわかる。
お部屋や浴室の脱衣所など手を入れて綺麗にリフォームしてあるが、館内は増改築を繰り返して迷路のような造り。コロナ禍故かもしれないが、非常に内容に対して料金が安くオトクに感じた。日本秘湯を守る会の会員宿でもある(最近とみに秘湯の宿に泊まることが増えてきたので、ここから久しぶりにスタンプを集めることにした)。