鳴子 新鳴子温泉 まつばら山荘

飲む鳴子温泉のまつばら源泉

[2024年1月のデータ ただし日帰り入浴料・日帰り入浴時間等は2025年6月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆  温度は適温に調整
  • 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★☆☆  脱衣所にベビーベッドなし

鳴子 新鳴子温泉 まつばら山荘 体験レポート

まつばら山荘

鳴子温泉郷の中で「新鳴子温泉」を名乗っているが、エリア的には東鳴子温泉に近いあたり。むしろ「飲む鳴子温泉」として有名かもしれない、入浴する鳴子温泉としてよりも。

まつばら山荘の看板
まつばら山荘の看板、ロゴがカラフルだ

雪が降っている日だった。別の温泉に行こうとしたら休業日で、そうしたらここはどうだろう、まだ行ったことがなかったと思い出した。

まつばら山荘の外観
まつばら山荘の外観

雪で視界が悪い中、なんとか到着する。隣には「飲む鳴子温泉」のボトリング工場が併設されている。見た目は旅館っぽいが、現在は日帰りのみで宿泊はしばらく休止したままらしい。

まつばら山荘の館内
館内の調度品
賞状がたくさん飾ってある

入ると受付の近くに「飲む鳴子温泉」のペットボトルがずらり。

飲む鳴子温泉のペットボトル
飲む鳴子温泉のペットボトル

浴室は男女別の内湯で、せっかく取材のために撮影許可をいただいたのに、とてつもなく湯気がもわもわで何も写っていないほど。

浴室暖簾
入り口の暖簾、ちなみに撮影禁止だが取材のために許可をいただいている
脱衣所
脱衣所

浴室に使っている源泉はペットボトルに詰めて売っているまつばら温泉の単純泉と、ナトリウム―炭酸水素塩泉の銘剣の湯の2本で、湯口は2ヵ所。奥の方にある窓のそばの湯口からは両方の源泉を、だいたい42度ぐらいの適温になるように混合して入れているそう。気温で温度が変わるので、季節によって配合バランスを変えている。

まつばら山荘の浴室
浴室、湯気がひどすぎる

シャワーのそばの湯口はナトリウム―炭酸水素塩泉を単独使用。この他に浴槽の底からも単純泉を足している。そして全体でだいたい43度になるように調節。

洗い場
洗い場

浴室に入った途端、鼻腔をくすぐる良いにおい。ヒノキチオールみたいな爽やかな香り。好きな木材でログハウスを建てて、好きな木材でこしらえた調度品に囲まれているような揮発してくる木の香り。この温泉のにおいかな。

炭酸水素塩泉の湯口
シャワーに近い側の炭酸水素塩泉の湯口

湯口ごとに嗅ぐと、シャワー近くの炭酸水素塩泉はストレートにヒノキチオール、奥の混合泉はそこに薬草など雑多な植物は混ぜたようなにおい。炭酸水素塩泉は喉に引っかかって飲みにくいが、混合泉は飲みやすい。販売しているのはどっちでもなく単純泉単独だが。

炭酸水素塩泉と単純泉の混合泉湯口
窓に近い側の湯口、炭酸水素塩泉と単純泉の混合泉

お湯は透明感のある褐色、いわゆるモールカラーで、入った肌はお湯の色でブロンズに日焼けしたみたいに見える。また湯の花がいっぱいで、その色がほぼ黒というのも印象的。

湯の花
モールカラーのお湯の中に湯の花が見える
まつばら山荘の黒い湯の花
桶にすくってみると黒い湯の花が残る

肌触り自体は特にぬるぬるすることもなく、ほどよく滑るが滑りすぎない。ちなみにシャワーも温泉。

まつばら山荘のシャワー
シャワーも源泉

湯上りには「飲む鳴子温泉」のペットボトルを一人1本いただいた。そして外に出たら吹雪いていた。温まった後だから寒くはないけど、こりゃまた酷い天気になったものだ。


隣接するまつばら源泉のボトリング工場