子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★☆☆☆ 泉質★★★☆☆ 比較的熱いお湯が多く、滑りやすい泉質に注意
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドも代わりになるベンチもない
子連れ家族のための温泉ポイント
鳴子温泉郷の旅館の日帰りは、のきなみ15~16時まで。そんな中、18時まで受け付けてくれる久田旅館へやってきた。久田は「ひさだ」と読みたくなるが「きゅうでん」。もともと京都を追われた源義経一行が鳴子に一時期留まったため、それを記念して村人が地名を宮殿と名付けたというのが由来。
さて久田旅館の外観は、歴史を感じる古さや華美なところはない。質実剛健なシンプルさ。
立ち寄りをお願いすると、受付の人が丁寧に浴室まで案内してくれる。浴室はそれぞれ男女ひとつずつ。内湯と露天風呂がセットになっている。
内湯に純重曹泉(ナトリウム―炭酸水素塩泉)、露天風呂に重曹硫黄泉(含硫黄―ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉)と二種類の自家源泉をそれぞれに使っているのがこの宿の自慢だ。
内湯はかなり熱め。モールカラーのお湯に、すべすべする感触が強くわずかににゅるっとくるものもある。揮発してくるような木材臭が鼻をつく。
浴槽の底は黒ずんでいるが、これが湯口に近づくにつれ真っ黒になっていくのが面白い。
露天風呂は浴槽内が黒っぽく染まっているので正直なところお湯の色はよくわからない。が、少しばかり濁りがあるよう。
白いふわふわした湯の花がお湯の中に漂っていて、こちらもかなり熱く、すべすべした手触りは内湯と共通しているが、よりトロミが強い。、
においは全然違う。露天風呂は焦げタイヤ臭、それもかなり焦げてる。焦げ油臭も揮発してくる。もう焦げ焦げだ。
久田旅館で特に印象に残ったのは、電車の音。すぐ隣に線路があるので入浴中ゴトンゴトンと電車が通り過ぎる音が聞こえて楽しかった。