子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度は比較的適温
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ ベビーベッド無しだがベンチ有り、また自由に貸切にできるのが良い
子連れ家族のための温泉ポイント
前から鳴子に行くなら泊まりたいと思っていた宿。自炊もできるし2食付きもできるので、3泊のうち2泊を自炊、1泊を食事付きでお願いした。温泉と女将&若女将の両方にファンの多い宿だ。行ってみてその理由も十分わかった。
阿部旅館のお風呂は二つ。これは先に入った人が自由に「男湯」「女湯」「貸切」のいずれかを掛けて使うシステム。家族で貸切にしてもいいし、男湯または女湯を掛けて同性なら入ってこられるようにしてもいい。一人で独占もあり。
使っているるお湯は、向かって客室側が赤這3号源泉単独使用、奥側が赤這1号泉泉と3号源泉の混合。3号単独の分析表には「女湯」の記載があるが、便宜上そう記しているだけで女湯と限定して使っていたことはないそうだ。
もともと阿部旅館で使っていた源泉は金属臭の強い1号泉のみ。以前はもっと高温で湯量も多かったそうだが、現女将のお父さんが1本では不安が残ると言うことでもう1本の掘削を決意。得られたのが現在の3号泉だ。
その後、1号泉の温度が下がり、出も悪くなる。以前は自噴していたが、今はポンプアップしている。
一方、3号泉はかなり熱い。そのままでは浴用に適さない。ということで、水道水と熱交換して冷ましたものを3号泉単独浴槽に注いでいる。熱交換のタンクは駐車場のところにある建物で、熱交換で温めたお湯は館内のヒーティングシステムにも利用されている。エコだ。
1号泉と3号泉の混合泉浴槽の方は、ぬるい1号泉と熱い3号泉を混ぜるだけで適温になる。
ということはだ。熱い源泉が多く、加水するか湯量を絞るかしないと入れないお湯が多い鳴子温泉郷において、阿部旅館のお風呂は両方とも、加水無しのたっぷりドバドバ湯量で入浴できるという条件に恵まれている。これはなかなかどうして。
それでは入った感想を。3号泉単独は、ほぼ透明に近い。少ーし薄濁りがあるか。消しゴムかす状の白い湯の花が舞っていて、中にはそうとう大きな塊もある。たまに黒い湯の花も見つかる。
まず金属臭、次にゆで卵臭。この二つがミックスしたにおいはありそうでそんなにない。湯口では圧倒的にゆで卵臭が勝っていた。味はじゅわっと甘い。金属っぽさは味からはあまり感じられない。
肌触りはキシつくではないが磨りガラスをこするような独特の肌触り。温度は本当にちょうどいい。しかも窓から桜の花まで見えて風流。湯上がりには指先だけでなく全身がつるんとコーティングされたような奇妙な感覚があった。
1号と3号の混合泉はいかにも金属臭がしそうな濁り湯。緑と茶色が混じった色。そして入るとはっきりした金属臭。やっぱり1号の特徴がそれらしい。湯口では少しゆで卵臭も。
温度は何度か入っていつもこちらの方が少し熱かった。それでも十分湯口に触れる程度。味は甘じゅわ系で、じゅわっとする感じは3号単独よりも強い。
肌触りはキシつきはこちらの方が強く、逆に全身のコーティング感はそれほどない。
お部屋や食事などお湯以外に関してはLINEトラベルjpの記事に詳しく書いたので、良かったらそちらも読んでいただけると嬉しい。⇒若女将のSNSも人気!鳴子温泉郷「赤這温泉 阿部旅館」
でもって、女将さん本当にいい人なのよ。仙台で修行した若女将さんの料理も美味しくてねぇ。もうファンが何度もリピートするのわかるわ。全部いいもんね、ここ。