子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ お湯はぬるめ
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★☆ おむつ児日帰り入浴不可
子連れ家族のための温泉ポイント
叡山電車に乗ったのは初めて。鞍馬駅のホームで日本酒を飲めるイベントがあるらしいという情報と、鞍馬には温泉があって日帰り入浴できるという情報と、鞍馬からは歩いて貴船神社に抜けられるという情報を合わせてできた計画はこうだ。まず鞍馬温泉に入って、駅のホームでお酒を飲んで、鞍馬寺から山越えして貴船神社まで歩く・・・。
やってみて思ったのは、順番が逆じゃんってこと。普通は山越えしてから入浴したり飲んだりするよね。でも時間や移動ルートを考えるとこれしかなかった。だいたい貴船口から貴船までバスを使わなきゃならないっていうのがネックだった。
それで朝から鞍馬温泉に来たわけだ。鞍馬駅から歩いても行かれるが、送迎バスが駅前に来てくれるのも便利。帰りは送迎バスの時間が合わず、道も下り坂なので駅まで歩いた。
古都京都にはあまり温泉のイメージは無いが、鞍馬まで来るとあたりは山の中。いかにも天狗が修行していそうな雰囲気。橋を渡って駐車場。左手に本館の建物があって、露天風呂の峰麓湯は右手。入口に続く石段は雰囲気があるが、建物自体はコンクリの箱みたいに殺風景で古そう。
日帰り入浴料は露天風呂だけで1,000円とちょっと高いが、競合他社がいないんじゃしょうがない。それに露天風呂とは言っても露天風呂の浴槽の他に洗い場も内湯もちゃんとある。本館施設じゃ無いという意味で露天風呂と呼んでいるんだろう。なお、ロッカーの100円は戻ってくるタイプだった。
お風呂の雰囲気は良かった。露天風呂は長方形を二つずらしてくっつけたような形をしていて、片方だけに東屋風の苔むした屋根が掛けてある。底は石だが縁は木製。腕や頭をもたれさせてゆっくりするにもいい作り。
内湯の方は少し小さいが、それでも2~3人は入れる。こちらは石の長方形。一面が露天風呂に面したガラスになっていて明るい。
お湯はほぼ無色透明。ごくわずかに白濁り。粉のような細かい湯の花が浮いている。温度は全体的にぬるめで、湯口からはぬるいお湯が、浴槽内からは熱めのお湯が注入されている。
入って最初に不思議なとろみを感じたが、あとからきしつきあり。においは・・まあ、塩素消毒臭しかしない。これはしょうがないか。嬉しくはないが。
お湯はそんな感じでだいたい予想通りの湯使いだけど、景色は良かった、マジで。東屋の屋根の下に座ると、奥に杉木立の山。背側には塀の向こうに林立するまっすぐな杉の幹。屋根の無い側に回ると、屋根の上に覆い被さるように紅葉。これがまた見事。
上がる前に内湯の方も入ってみた。こっちの方が露天風呂よりお湯が濃い?消毒臭も弱い。底から適温のお湯が、内壁の隅からひんやりしたお湯が、それぞれ注入されている。吸込み口のようなものは見当たらない。
湯上がりはさっぱりしながらも汗が止まらなかった。そういえば露天風呂では蝉の声が聞こえた。蝉の季節もまもなく終わり。既に山は秋の気配を漂わせている。