子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 濁り湯で深さがわかりにくいので注意
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★★☆ 休憩室あり、ベビーベッド等はなし
子連れ家族のための温泉ポイント
えっ、「温泉」じゃなくて「音泉」!? 住所も1126(いいふろ)なんだね。いろいろと面白い!
阿蘇内牧温泉あたりは熊本地震で被害が大きかったエリアで、お湯が止まってしまったとか、新源泉を掘って再開したなどというニュースを、当時いくつか聞いたような気がする。
こちらの湯楽は地震後の2020年のオープン。阿蘇内牧温泉の新しい日帰り温泉だ。
左官屋のご主人が廃業した旅館を買い取ったが、もともとは家族で使うつもりでいたそうだ。しかし地元の人たちが元の旅館のお湯がいいことを知っていて、入らせてもらえないかという声が大きかったことから日帰り温泉にすることに。
とはいえ元は自宅用だったこともあり、途中放置したりしながらのんびり8年かけて完成させたとのこと。熊本地震ではこちらもいったんはお湯が止まったというが、掘り直して再び湧出させた。
休憩室の梁や入口のドアなど、既に解体した古い建物から移し、椅子などは以前の旅館時代に使われていたものを綺麗にして使っている。だから新しいのに所々歴史を感じる古さが混じっていて、それがまた魅力。
特に入口のドアは板の内側に日露戦争時代の地元の新聞が使われていたことがわかって、それを活かしてアクリル板を貼ったので、誰でも見えるようになっている。こういうところも面白い。
お湯は緑濁で、湯口周りや縁の部分は鉄分でオレンジ色に染まっている。金属臭が強く、どちらかというと肌触りはキシつきべとべとするタイプ。
ミストサウナは有料で(入浴料と込みの料金設定がある)、そのサウナ入り口前にまるで水風呂のような浴槽があった。
もう見るからに水風呂がある位置なんだけど、これも水じゃなくて温かい温泉。意外だ。
聞いてみると、あの位置なら水風呂があった方がいいと思うが、水の水脈は温泉の湯脈よりも深い所にあるので、ここではお湯より水を出す方が大変だと。
なるほど!それだけ温泉には恵まれているエリアとも言えるわけだ。