子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 湯口は熱いので注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ ベビーベッドは無いか台あり、貸切家族風呂あり
子連れ家族のための温泉ポイント
黒川温泉には雰囲気の良い宿が多いけど、ここは特に泊まったのでその良さがよくわかったところ。ちょっと贅沢して離れの客室にした。満足度が高かった。
離れの客室は渡り廊下で繋がっていて、私たちが止まった「椿」は内風呂付き。お部屋も瀟洒で、お風呂を見たら思わず「うわっ、素敵」とテンションが上がる。内風呂とはいうものの、ほぼ半露天風呂。
このほかにお風呂は男女別の大浴場と家族風呂がある。
まずは大浴場から紹介すると、女湯は四角い石造りの内湯と、華の湯という露天風呂がある。華の湯は広いが見晴らしはあまり無い露天風呂で打たせ湯3本と岩の屋根付きの中途半端な洞窟みたいなゾーンがある。
お湯はおおむね熱め。源泉そのままの湯口と加水の口があり、加水の方は時々止まったりドーッと勢いよく出てきたりする。少し焦げ臭。
お湯の色はほぼ透明に近く、消しゴムカスからちぎれた湯葉ぐらいの大きな白い湯の花が舞っている。湯上りはメタケイ酸っぽいつるつる肌になってくれる。
男湯は内湯はほぼ同じだが露天風呂ゾーンにお風呂が複数あり、全体としてかなり広い。といっても夜の9時で浴室は男女交代になるので、朝風呂は広い方が女湯。
男湯の露天風呂はまず湯の花がうようよしている円形のお風呂に、四角い立ち湯。
そのまた奥に隠れ家みたいなドアがあり、ここを開けるといきなり風呂の中。しかも広い。
この広い露天風呂は「満天の湯」といって、私が泊まった2021年7月のわずか半年前まで混浴だったらしい。こんな洒落た宿に混浴が残っていたとは思わなかったのでかなり驚いた。
ただ、「満天の湯」というわりには頭上には木の枝がわさわさしていて星は見えなかった。葉が落ちる冬ならいけるかも。
夜は打たせ湯も止まって露天風呂は静寂。広い浴槽の両端に浅くなっている所があって休むのにちょうどいい。湯口から出た熱いお湯が流れてくるので、それを混ぜながら露天風呂の中央へ進む。薄雲を透かしてぼんやりと月が浮かんだ。
しかし「樹やしき」のお湯は、湯口ではゆで卵臭かおるし、浴室のドアを開けてもゆで卵臭かおるのに、お湯自体はくんくんかいでも焦げ臭しかしないのは何故なんだろう。
そうそう、家族風呂にも入ったのでこちらの話も。
家族風呂は別棟で、お湯自体は大浴場やお部屋のお風呂と同じなんだけど、入っている時に急に空に黒雲が湧きだして直後に大雨になった。
屋根は付いているから困ることはなかったけど、そのフォレストシャワーみたいな雨もすぐに止んで青空がのぞき、虹まで出てきたのはいい思い出。貸切風呂で虹だよ。