子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 温度は適温
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆
子連れ家族のための温泉ポイント
箱根の観光といえば、中心となるのは芦ノ湖。玄関口である箱根湯本からは最も奥まったエリアとも言えるので、日帰りなら折り返し地点、宿泊するならなおのこと、旅程中一回は訪れる人が多いが、それ故にわざわざここまでやってきたのに、日帰りで入れる良い温泉が見つからないと嘆く人も多いのでは。
実際には芦ノ湖沿いである元箱根には日帰り入浴できる宿が何軒かあるし、2017年にはプリンスホテル系である竜宮殿もオープンした。しかし日帰り温泉が林立する箱根湯本エリアや、掛け流し旅館の立ち寄りや町営福祉施設に日帰り入浴できる仙石原エリアと比べると、やはり観光客数の割に選択肢が圧倒的に少ないと感じる。
つまり芦ノ湖まで来ちゃうと、今ココで温泉に入りたいのに困ったなぁとなっちゃう。気軽に寄るには竜宮殿は高いし。
そんな時に助かるのがここ、箱根町港近くの夕霧荘。入浴料は1,000円と安くはないが、箱根エリアでは標準的なお値段。日帰り入浴を受け付ける時間も午後だけだが割と長め。
なんといってもこのエリアでは結構珍しいと思われる源泉掛け流し。内湯は循環しているが、ご主人いわく露天風呂は掛け流しでやってますということだった。
降りるバス停は「箱根関所跡」か「箱根ホテル前」か迷ったが、どっちでも良かった。この二つのバス停は近すぎる。歩いても1分と離れていないレベル。
最初は道沿いにある看板から、これが夕霧荘の建物かと思ったが、実はもうちょっと奥だった。別に距離を歩くわけではないが、通りからは見えない位置に建っている。
ロビーはこぢんまりとした庶民的な雰囲気。脱衣所も浴室も大きくはないが清潔で綺麗だ。
お湯はほんのりと濁り湯の造成泉。少し白い湯の花が舞っている。焦げたような硫黄臭がして、内湯よりも露天風呂の方が温泉らしさが強い。露天風呂も展望があるわけではないが、雰囲気はなかなか。
実はこの時私は芦ノ湖の石畳で足をひねり負傷してしまっていて、痛む足を水で冷やしたり、持ち上げながらお湯に入ったりした。めちゃめちゃ情けない。先日夫が富山県の雪でやらかしたことを笑えない。
後日、夕霧荘の向かいのリゾートホテル、富士屋ホテル系列の箱根ホテルを箱根スイーツコレクションの件で取材したとき、たまたま温泉について質問したら、夕霧荘のお風呂に入れるプランもあるんですと伺った。うん、夕霧荘のお風呂はいいよ。でも箱根ホテル的にはそれでいいのか?