子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★★ 泉質★★★★★ 温度はぬるめ、泉質は特に問題なし
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所にベビーベッド無し
子連れ家族のための温泉ポイント
弥坂湯の写真が全然ないから、とりあえず弥坂湯に行く前に撮ったクリスマスの「星の王子様ミュージアム」の写真から入ろうと思う。
だいたい仕事で箱根に行くときはスケジュールきつきつで、立ち寄り湯する余裕もない。それで回数行ってる割に箱根の温泉情報が増えないんだけれども、せめてこの時は帰りがけにどっか寄ってあったまって特急ロマンスカーに乗ろうと思った。さすがに仙石原の「星の王子様」時点で日が暮れているわけで、妙なところに立ち寄るとそこから箱根湯本駅までが難儀する。意外と箱根は夜が早いのだ。
前回立ち寄ろうと思って定休日だった箱根湯本の弥坂湯はどうだろう?よし、弥坂湯に君に決めた!(ポケモンかよって)
しかしこの日は土曜日で、日ごろ平日にばかり箱根に来ている私は予想外の渋滞に。満車で通過されてバスに乗れないし、やっと乗っても宮城野乗り換えで大行列。さらに故障車が出て遅れに遅れる。
ちなみに「星の王子様ミュージアム」から弥坂湯に行こうとgoogle検索すると、移動時間優先で箱根湯本の手前の「温泉場」バス停で降りて歩けと出てきた。 ええっ、「温泉場」で降りるメリットあるの?ここってほぼ箱根湯本まですぐだし、「温泉場」から歩くのはあの明かりも少なそうな急坂でしょ?昼間ならいざ知らず、夜はムーリー!かといって弥坂湯は箱根湯本駅から微妙に遠いんだな(昼間時間があれば歩ける、上り坂だが)。
で、結局おとなしく箱根湯本駅前のかっぱ天国に入ろうといったんは方針を転換したが、ぞろぞろとかっぱ天国から出てくる客あり、入っていく客あり、週末だしもうお湯がなまっていそう…と思いとどまり、それなら箱根湯本から弥坂湯方面のバスに乗り換えればいいんじゃん、さっき乗ってきたバスじゃなくて、ここから弥坂湯の近くまで行く別のバスに乗ればいいじゃん…と、さんざん逡巡したあげく元の計画通り弥坂湯に行くことにした。まっこと優柔不断なり。
弥坂湯には昔、一度だけ入ったことがあるはず。覚えてないけど。最初の職場の会議所が箱根湯本にあってそこに泊まった夜に入りに来た。会議所にも温泉が付いていたのだが、そのころの私にはそういう感覚がわからなくて近くの共同浴場を探したのだ。
そう、弥坂湯は箱根の共同浴場。単価の高い箱根では1,000円未満で入れるありがたい日帰り温泉だが、他の温泉地と比較すれば男女別の小さな内湯があるだけで650円は割高かもね。
弥坂湯は「湯本仲宿」バス停の目の前だった。googleマップの言うことをおとなしく聞いて暗い夜道を「温泉場」から歩いたりしなくてよかった。
建物の前に立っただけで、何か温かいお湯のにおいが流れてくる。暖簾を潜るといわゆるリゾートとしてのハコネ感がまったく感じられないいかにも素朴な銭湯風。
受付でご主人が「来たことある?」と聞くので「初めて」と答える。本当は初めてじゃないとは思うが。次いで「お風呂セット持ってる?」ああこれは大丈夫。お風呂セットは常にスタンバイ!
浴室はシャワー二つだけ。浴槽は楕円形でレトロなタイル張り。湯口の木の箱からホースみたいなものが付きだしていてそこからお湯が出ている。地元の人が話しかけてきて、この後東京へ帰る予定だというとやけに驚かれた。
お湯は無色透明で思ったよりぬるい。寒いほどではなく、ぬるいのに寒くないというか…。肌触りが良いお湯で包み込まれるよう。いつまででも入っていられる。しかしぬるいくせに汗は出てくる。
少しするとどやどやと若い子たちが入ってきた。地元の子ではないようで、この辺でイノシシが出たと驚いて話してくれる。
湯上りは休憩室で荷物をまとめていると、来たばかりのおじさんが話しかけてきて、「これから東京へ帰る」と言うとまた驚かれる。箱根は東京から近いのになんでみんなそんなに驚くんだ?私の方が驚くぞ。
おじさん曰く、ここのお湯は温まるけど東京までは保たないよと。でも帰りは歩いて箱根湯本駅まで出た。道は下りだし思ったほど暗くなかった。それに暑いくらいだった。このぶんだと東京までたぶん保つよ、弥坂湯のお湯は。