子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★☆ 泉質★★★★★ 温度は適温
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所におむつ換え台あり
子連れ家族のための温泉ポイント
箱根の山のホテルといえば、独身時代憧れのホテルの一つだった。小田急沿線で育った自分にとって、箱根は特別な場所であり、その中でもいつか泊まりたいホテルが山のホテルだった。
今でこそ平成になってからできた、あるいは資本が変わり大幅リニューアルした高級旅館、高級ホテルが箱根でも次々と話題になるが、それ故に相対的に昔からある山のホテルがお手頃価格に感じる。つまり、クオリティが高いのに手が届く範囲になった。
それでは果たして山のホテルは古いのだろうか。確かに目新しさはないかもしれない。しかし自分の求めるものは奇をてらった目新しさなのか、それを優先したいのか?そう考えると、あえて山のホテルこそ、今泊まるべきホテルなのではないかとも思う。
さて、山のホテルの温泉だが、意外に新しい。ここは2006年に温泉を得た。昔の私は山のホテルに欠点があるとすれば、それは箱根にあるにも関わらず、非温泉だということだと思っていたが、これで無敵になったわけだ。
温泉は自家源泉で、正直温度はギリギリ。25度以上で温泉を名乗れるが、27.5度しかない(もちろんお風呂は加熱してある)。pHは7.9となかなかの美人の湯ぶり。
浴室は2015年にリニューアルしたのでまだ十分に綺麗。内湯が扇形、露天風呂は長方形。浴槽の縁の黒御影石がスタイリッシュで壁のモザイク状のレンガなどが重厚感を感じさせる。一言で言うと高級感がある。派手さやユニークさはないが。
お湯は無色透明。夕方に入ったときは最初はすこしきしつきがあり、後から少し滑る感じがあったが、夜に再度入ったときには昼間とはうってかわって指の間がにゅるにゅるする感触があった。なんでこんなに手触りが違ったんだか。
循環はしているが、塩素消毒のにおいはしない。ちょっと川水のようなにおいがあり、湯口には白い析出物が少し。
露天風呂は浴槽の奥の方に座れるところが3ヵ所ほど。リラックスして座れるように背もたれが斜めになっているのが細やかな配慮かな。
ミストサウナは広い窓があり、お風呂の方が見えるようになっているのが珍しい。おかげで圧迫感がない。ただ、ここのミストは霧というよりも細かいシャワーみたいですぐにぐっしょりになるが、それもいいかも。
このほかに、脱衣所にはマッサージチェアがあり、備え付けのアメニティはDHCのオリーブオイルシリーズ。こういうところもあわせて、なんとなくリゾート感があっていいね。
泊まったのは2月と寒い季節だったが、その後GW後のつつじの季節に再訪した。つつじの咲く庭園は小田急 山のホテルの代名詞のようなものだが、一番感銘を受けたのはつつじの手入れ。樹齢100年以上の古木も多い中、雪の重みに弱いつつじを山のホテルのスタッフは、せっせと雪下ろしを続ける。岩崎小彌太男爵時代から連綿と続くこの庭の景観を保つために。
小田急 山のホテルを取材して記事にしています。よろしければあわせてご覧ください。
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