子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度は適温
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ おむつ児は大浴場入浴不可、貸切り風呂は可
子連れ家族のための温泉ポイント
「箱根てのゆ」は宮ノ下にある日帰り温泉。箱根全体で見たときに、箱根湯本には日帰り温泉がよりどりみどりだが、そこを離れると限られてくる(無いわけではないし、立ち寄りOKの旅館やホテルもあるけど)。
温泉地の区分けとしては底倉温泉。昔からの箱根七湯のひとつとはいえ、実は今は底倉温泉を引いている施設はかなり少ないのよ。
ここは川の側の眺めの良い場所にぽつんと建っている。少し高い位置なので、お風呂や食事処から谷越しに対岸の山が綺麗に見える。
大型の日帰り温泉というわけではないが、お風呂の種類も多く休憩室なども揃っていて、平日1,300円というのは箱根では妥当だろう。小綺麗な感じで女性にもオススメできる。露天風呂の景色は女湯の方が上ってことも書いておく。なお、7~9月の3ヶ月間だけ男湯女湯が一日交替になる。残りの9ヶ月間は固定。
特に露天風呂の一部を完全な源泉掛け流しにしているのは頑張っているなと。ここは源泉温度が60度ほどで、夜のうちに浴槽にお湯を貯め、その後は湯口から量を絞りつつ足していくことにより、快適な42度ほどの温度を実現している。
円形の掛け流し浴槽は、周囲にぐるりと段差を付けてあり、ここに座ると景色がよく見える。ホント特等席だ。
さらにその源泉掛け流し浴槽だけでなく、その底からパイプを伝って、少し離れたところにあるお一人様用の石風呂にも源泉が注入されている。この石風呂は豊臣秀吉が小田原攻めをしたときの太閤石風呂にちなんだもので、掛け流し浴槽よりさらにぬるめの温泉が、やっぱりここでも掛け流しになっているのだが、特に表示が無いので知らない人は気づかない。密かにスタッフお勧めのお風呂だったりするのだ。
が、しかし、この石風呂、源泉は下から注入しているので、湯口はお飾りで何も出てこない。というか、なんで湯口を作ったし。
お湯は無色透明の塩化物泉。きしつきが強く、においは特にしない。入った直後は特に強いものを感じるわけではないが、数分おいてから猛烈に中から温まりだす。カーッと汗が引かなくなるというより、中からじんわりじわじわくる。侮れない系のやつ。
箱根てのゆのもう一つの人気は貸切り風呂。若いカップルや、乳児連れのファミリーなど、休日など予約でかなりいっぱいになるそうだ。いくつかある中で、一番奥のもみじの部屋が一番人気。貸切り風呂の個室の造りは全部同じだが、お風呂の形は全部違う。
貸切り風呂のお風呂は基本的に貯め湯だが、ぬるくなったら熱いお湯を足せるそうだ。それも自分で蛇口をひねった場合は水道水の沸かし湯が出てくるが、フロントに電話をすれば新しい熱い源泉を出してもらえるんだって。これはもう面倒がらずに電話一択。他の選択肢はあるまい。
貸切り風呂と男女別の大浴場は別料金で、貸切り風呂の後に1,000円追加で大浴場にも入れるんだけど、これはもう貸切りだけで満足しちゃって、両方入る人は少ないとのこと。まあそうだろうね。
私はやっぱり露天風呂の石風呂が気に入って根を生やしちゃった。浴槽のサイズといい、ぬるめの温度といい極楽だよ。紅葉したナナカマドがお湯の表面に映り込んで、ますます贅沢な湯あみに感じるのだ。
底倉温泉 箱根てのゆを取材して記事にしています。よろしければあわせてご覧ください。
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