子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★☆ 泉質★★★★☆ 塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッド代わりになるベンチあり
子連れ家族のための温泉ポイント
そういえば桜の季節だった。ちょうどコロナが国内に蔓延し始めて外出もままならなくなってきた頃の話。ようやく少し出歩けるようになって、仕事で小田原に行ったついでに湯河原に寄ってきた。
湯河原は近いのに行ったことがなかった。あんだけ箱根には行きまくっているのに、熱海すら最近までほとんど足を踏み入れたことがなかったしなぁ。まだまだ行先が偏っている。
さて、湯河原というと万葉集に登場した古湯であり、あと独歩の湯とかいう足湯があったような…と思ったら、独歩の湯を含む万葉公園はちょうどこの3月末で閉園だった(再整備の予定はあるが、独歩の湯が再開するかは不明)。なんだ、それじゃ行ってもね。
それで万葉公園を目指すのはやめにして、泊まったグリーン荘から歩いて行かれそうな「みやかみの湯」という日帰り温泉に来てみた。思っていたよりずっと新しくスタイリッシュな施設でびっくり。
パンフレットでは以前はタオル付1500円だった入館料を手で消して、タオル別880円に直してある(これは2020年3月の話で、2021年4月には800円とさらにお安くなっている)。湯河原の日帰り温泉としてはなかなか手ごろな値段だ。
浴室はそんなに広くない。モノトーンを基調とし、天井の一部だけはウッディ調。洗い場は黒、桶や椅子も黒。都会的な雰囲気で全体をまとめている。
内湯は浴槽2つ。ラムネ湯と水風呂(あと掛け湯槽がある)。ラムネ湯というのはいわゆる人工炭酸泉だが、みやかみの湯では天然温泉に炭酸成分を注入しているようだ。問題はそれが熱すぎること。あまりベースになった温泉は感じられないが、とにかく熱い。泡は付くが熱すぎてゆっくり入っていられない。そこで隣の水風呂の出番なわけだが、行ったり来たりで落ち着かない。もうちょっと炭酸泉がぬるいと嬉しいな。
露天風呂は掛け流しと書いてある。それはもう外の看板とか公式サイトの目立つところとかにも「みやかみの湯」は掛け流しとこれでもかと書いてある。
しかしホントに掛け流し?私は湯口から源泉を入れているだけで中で循環してる風呂とか掛け流しとは認めないよ。この露天風呂は吸い込み口こそ見つからないが、湯口から熱湯をタラタラ入れているほか、浴槽内からも適温のお湯をがっつり注入していて、その分大量に縁から溢れていく。
とりあえず分析表にははっきりと「加水あり、加温あり、循環装置の使用あり」と明記されているし、受付で聞いても循環してますよ言ってるしわからんです。循環しててもいいけど掛け流しとは言わないでほしい。
お湯自体は悪くない。というか湯河原のお湯は効く。無色透明で海苔の佃煮と昆布出汁とカルキ臭の合体みたいなにおいが結構強い。入った感も強い。
休憩室も小さいながらとても洒落ていた(コロナ禍では休憩室休止中)。休憩室利用に追加料金は不要だが、入浴後はいったんロッカーキーをフロントに返却しないと休憩室が使えない。つまり入浴は1回きりということ。そして休憩室利用は2時間まで。
ヨギボーあるし、桜も見えるし、満足はしたかな。なお「みやかみの湯」に隣接したビルの一部を「みやかみの宿」としてウイークリーマンションのように貸し出していて、お風呂付きのプランで泊まれば「みやかみの湯」にも入れるらしい。お風呂なしのプランなんてのもあるんかい。