子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 滑りやすい泉質なので注意
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★☆☆ おむつ児はお風呂には入れない(洗い場まで)
子連れ家族のための温泉ポイント
横浜は横浜でも鶴見と聞くと、お洒落なイメージより工業地帯という感じがする。とはいえ横浜には違いない。スパ・リブール横浜は鶴見の日帰り温泉で、昨今のスーパー銭湯系より少し前に作られたこともあり、判で押したような没個性では無い代わりに少し単価が高め。ライバルもできて以前よりはかなりお手頃価格に下げたみたいだけど。
イメージは「バリ風」。ターゲットはやはり女性。お風呂だけでなくエステやリゾート風の岩盤浴もあり、仮眠室として使えば翌朝8時までいられるのだから、ホテルじゃないけどカプセルホテルの代わりにもなる。それに実は羽田や新横浜から出やすい立地というのもメリットなのだ。しかし最寄り駅からは遠い。
ランチは単品でも頼めるけどビュッフェが人気らしい。これを目当てに地元のお客さんも多いとか。ランチを食べて一風呂浴びて帰っていくそうな。
施設全体の紹介はトラベルジェイピー旅行ガイドに寄稿した記事があるのでそちらをご覧いただくとして、ここではシンプルに温泉としてどうだったかを書いていきたい。トラベルジェイピー旅行ガイドの記事⇒バリ風スパ・リブールヨコハマは女子の隠れ家、朝まで仮眠OK!
お湯の色はとにかく真っ黒。コーヒーみたいで、沈めた腕などまったく見えない。肌触りはとてもするすると滑り、そのうちに指の間からにゅるにゅるとしてくる。肌の上にジェルのとろみがあるようで、触れるとそれが拡散し、またまとわりついてくるみたい。においはごくごく弱いモール泉のそれ。
浴室には黒湯の浴槽と無色透明の浴槽があり、黒湯の浴槽のうちひとつが加熱の源泉掛け流し。この掛け流し浴槽に朝一番のお湯が張られたときは、ペーストのような湯の花と泡が出てきて、これが掛け流された後は粉のような白い湯の花が黒い湯の表面にお湯の流れで文様を作る。
実は黒いお湯だけでなく、無色透明の方も温泉なのだ。源泉が違うわけではなく、濾過して色を抜いている。どうして?と伺うと、バリエーションというか、飽きないようにということだそう。しかも源泉温度が低いので、水風呂ならそのまま完全に非加熱源泉掛け流しができるのに、何故かこれが濾過した透明浴槽。これまたどうして?と伺うと、水は透明のイメージだったからというお話で思わず力が抜ける。
なお、浴槽だけじゃなくて、カラン、シャワーのお湯も全て源泉を使っている。これってかなりの贅沢なんじゃないか?
ぬれたまま腕をこするととろみのある化粧水をたっぷりと使っているみたい。これはくせになる肌触りだ。湯上がりは何かツルツルしたものを肌の上にコーティングしたみたいになる。
内湯はそれほどバリを感じないが、露天風呂はバリ風の石像など置いて雰囲気がある。でも男湯の石像が何故か横に倒してあって、これも何か理由があるのか不思議に思ったら、東日本大震災の時に危ないから横に寝かせてそのままなのだそうだ。想定外の理由だった。