子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ 湯温は温めが多い、お湯が真っ黒なので浴槽の深さが判りにくく要注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★☆☆☆☆ 畳の休憩室が有り、館内にも子ども連れが多い
- おむつ児は入浴不可
子連れ家族のための温泉ポイント
友人宅の近くに新しい日帰り温泉がオープンしたというので、誘われて遊びに行った。
神奈川県川崎市麻生区。ちょうど神奈川は神奈川でも東京都にくさび形にくい込んだようなエリアにある。
くりひら温泉は小田急線の柿生、新百合ヶ丘、五月台、栗平、黒川といった駅から近い。最寄り駅は小田急多摩線の栗平駅。
今は違うところに住んでいるが、私は小田急線沿線の町田で育ったので、くりひら温泉周辺の緑が残された住宅街の景色などどこか懐かしく感じるものがある。
夏休みの終盤。平日の夕方だったが、地元の人で混雑している印象だった。
一ヶ月前にオープンしたばかりなので入り口も受付も通路もぴかぴかだったが、全体的にこぢんまりとして少し狭く感じる。
首都圏にスーパー銭湯チェーンが次々日帰り温泉を掘り始めてから、価格破壊が始まり千円未満で楽しめる施設が増えたのは喜ばしいことだが、どうしても地方と比べると個性は薄くなる。ここも他聞に漏れず隙のない和風ぶり。
休憩室ゾーンが小さいながらいくつかに分けられていて、その間に服を着たまま楽しめる足湯ゾーンがあったのが目新しい。
くりひら温泉のお湯は結構色にインパクトがある。
コーヒーやコーラかと思うほどに黒い黒湯。ちょうど埼玉のやまと温泉わらびやまとの湯とか、東京の六郷温泉のような黒さ。いわゆるモール泉だ。
いかにも植物成分がとけ込んでいるような柔らかい臭いがする。
露天風呂ゾーンに出てすぐ右手にある信楽壺湯と、中央にある野天岩風呂(ぬる湯)は比較的ぬるめに調節してある。
ひときわ高いところにある野天岩風呂(あつ湯)は熱め。露天風呂ゾーンにありながら独立した湯小屋風の庵湯はほぼそれらの中間ぐらいの温度にしてあるようだ。
個人的には夏場だけでも29度の非加熱源泉浴槽があるとなお嬉しいのだが、お風呂で聞こえてくる声にも、もっと熱いお風呂を増やしてほしいというものがあったので、人それぞれかもしれない。
とにかくお湯が真っ黒でお風呂の底が見えないこともあって、掛け流しやら循環しているやらかいもく判らないが、施設の表示では循環と明記されていたため、おそらくは源泉を投入しながらも浴槽内部で部分循環をしているのではないかと思う。
ぬるめの浴槽ではわずかに重曹泉らしいぬるつきと、また相反するようなきしつきが両方感じられるが、庵湯ではぬるつきが増し、寝湯とあつ湯の浴槽ではかなりのにゅるにゅるする手触りが感じられる。特に何故かあつ湯では泡付きも激しく、お湯の表面に白い泡が沢山浮いているほか、体中に泡がまとわりついてくる感触がある。もし源泉に泡が含まれているなら普通は加熱が少ないほど泡が付くもので、ちょっと不思議だ。
庵湯は桧の浴槽で、湯口にも桧が使われている。
湯口から出てくるお湯の量は波があり、時々水のようにぬるいお湯が湯口の両サイドから溢れるほどに多量に出てくることがある。これが源泉ではないかと思われる。
長く入っていると塩分で肌が突っ張るような感触もある。
なかなか特徴の判りやすい温泉なので、地元に定着しながら人気が上がっていく施設ではないかと思った。
※ くりひら温泉 湯快爽快くりひらは、yuko_nekoさんに教えていただきました