子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★☆☆☆ 泉質★★★★☆ お湯は熱めのことが多い
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★☆☆☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
二ノ平温泉はあまり箱根らしい雰囲気が無いというか、温泉地らしい雰囲気そのものがあまり無い。
開湯も新しく、箱根十七湯には数えられるがガイドブックにも詳細載っていないことが多く、雰囲気もどちらかというと普通の住宅街という感じだ。
場所は小涌園ユネッサンと強羅の彫刻の森美術館の間ぐらい。多くの観光客はこの二つには行っても二ノ平温泉には気づかないのではないだろうか。
でもそれは裏を返せば箱根が混雑していても穴場になる、リーズナブルな入浴料で通な温泉が楽しめるとそういう意味でもある。
箱根二ノ平温泉には日帰りの亀の湯と、旅館の翠の宿、長楽、そして最近はペットと入れる箱根の森足湯・犬湯(人間は足湯のみ)の四か所の温泉施設がある。
使用している源泉は全て二ノ平温泉宮城野第28号で共通。亀の湯の並びにある櫓で汲み上げられている。
ちなみに二ノ平にはもう一か所、長楽の並びに櫓が建っているが、こちらの源泉は現在入浴用に使用されていないそうだ。
複数の温泉施設のうち、源泉から一番近いのが亀の湯だ。
一番近いので、一番熱いとも言われている。
どんなに熱いのかと覚悟して入ってみたが、思ったほどではなかった。普通の熱さでホッとする。
シンプルな源泉掛け流しである他は無色透明でなんということのない湯に思えるが、今朝入ってきた平賀敬美術館のお湯よりもずっと、ついさっき入った塔ノ沢の上湯温泉大衆浴場のお湯よりも少しばかり、むきだしの激しさのようなものを感じる。
肌触りの引っかかるようなきしきし感も一番強いし、のんびり長湯することを許さないような温まり方も半端ない。
でも両手ですくってみると、それらは気のせいだったかと思うような透明の湯があるだけ。
佇まいにあまり箱根らしさはないかもしれないが、意外な穴場なのでちょっと立ち寄るにはいい温泉。
単価の高い箱根界隈において550円という入浴料も助かる。
外に出れば雨の中、山は紅葉。
入っていた時間は思いのほか短かったのに、指の先まで温まって寒さは感じない。
浴後の肌はふっくらすっべすべ。
ところで亀の湯とは別の施設だが、さっき書いた足湯犬湯も紹介しよう。
あいにくの天気でこの日は足湯はお湯を張っていなかったが、わんちゃんがいなくても足湯の利用はできるとのこと。
源泉の販売も行っている。
単に足を温泉に入れるだけではなくて、缶ビール、缶コーヒーなども注文できるし、蕎麦・うどん・寿司の出前も取れる。
こういう楽しみ方もあるんだなと思った。